私の好きな色? 黄色!
え 理由?
うーん…誰にも言わないでね
好きな人の色なの
実はもう会えないんだけど…
こうやって黄色の服を着るようにしたら
また会えるかなって思ってるの
……また 会いたいな
【好きな色】
1年前 私はあなたに告白した
結果は散々だったけれど、笑わず 真剣に聞いてくれたことすごく嬉しかった
まずはお友達から始めようって言ってくれたね
あれから毎日話しかけたり
一緒に遊んだりして仲良くなったよね
そしたらあなたのいい所もちょっと悪い所も知ってあなたのことがもっと好きになったの
この気持ちは嘘でも冗談でもないよ
だから もう一度言わせて
私 貴女のことが好きです。
【1年前】
僕の一番好きな本はまだ未完成だ。
1ページ目は 真っ白なベッドで小さな娘を抱いた妻
そこから、
初めて笑った顔
初めて立った時
小学校の入学式
10歳の誕生日
中学、高校、入社の時と
たくさんの思い出が詰まってる
明日は娘の結婚式
また新しいページが増える。
【好きな本】
空は少し私に似ている
喜びは 朝焼け
一日が始まるワクワクが満ちてる
怒りは 雷
どうしようもない不満が爆発してる
哀しみは 雨
深く傷つきポロポロと涙を零してる
楽しいは 晴天
誰にも負けないとびきりの笑顔で過ごしてる
そう思うと、あんなに遠い空が身近に感じた
【あいまいな空】
私には好きなものがある
それは、何処までも続いてる 透き通るような青色で
大きく息を吸い込みたくなる 心が浮き立つ温かさがある
だけど、ときどきそれは美しい青色を灰色に覆われ
シクシクと 冷たい涙を流す
そして
私には嫌いなものもある
それは、どの様な物でも 燃やし尽くすような赤色で
思わず腕をさすってしまう 体の芯まで冷える寒さがある
だけど、しばらく経つと妖しい赤色を紺色に変えて
全て等しく 温かく包み込む
こんなことを考えながら、私は窓を開ける
そこには、私の好きで嫌いな空が広がっていた
【好き嫌い】