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3/20/2024, 12:33:27 PM

夢が醒める前に

今でも僕は後悔している。
昔僕は声優に憧れていた。
でも自分は声にコンプレックスを持っていて諦めてしまった。
もう50歳となった。

今になって思う。
今はもう声優に憧れていないが、もう一度人生をやり直せるなら声優を目指すだろう。
夢が醒める前に目指さないと

3/7/2024, 9:17:54 AM



『絆の檻』

人はみな、大きくて凶暴な動物を恐れる。

「オオカミが来た!みんな武器を持て!」
僕の名前はルーリエ、まだ産まれて18年だ。
僕の住んでいる村は小さくてよくオオカミに襲われる。
だから村民たちはオオカミが来るたびに武器を持ち、殺してしまう。
昔からその光景を見るのが嫌だった、あまりにも残酷だから。
「よしやったぞ!今日も大量だ」
「マンモスの肉よりかは落ちるがオオカミの肉も美味しいからな」
「それにマンモスよりかは狩りも楽だからいいよな」

そんなある日
またいつものようにオオカミが村へとやってきた。
「オオカミが来た!みんな武器を持て!」
そのオオカミは怪我をしていて弱っていた。
「このオオカミ弱ってるぞ」
ルーリエ「待って!殺さないで!」
僕はそんな可哀想なオオカミを守るようにかばった。
「何をやってるルーリエ、どくんだ!」
ルーリエ「ヤダ!」
「そいつは村を襲う、それに食料になる、俺達が食われる前にこっちが食べてやるんだ!」
ルーリエ「この子は村を襲ったりしないし、みんなを食べたりなんかしない」
「だからって生かす意味なんてないんだ」
ルーリエ「オオカミが狩りを手伝ってくれる、みんな言ってたじゃん!マンモスの狩りは大変って、だからオオカミに手伝ってもらえばいいじゃん」
「なに言ってるんだ、どけ!」
僕はどかなかった
ルーリエ「わかった、じゃあ今から1週間僕はこのオオカミと同じ檻の中で生活する、それでオオカミが僕を食べなければこのオオカミを殺さないで」
「いいだろう、お前がなんと言おうと1週間檻からは絶対に出さないからな」
そう言って僕はオオカミと檻の中で生活することになった。

僕は1週間を乗り越えた。
1週間後には僕はオオカミと仲良くなっていた。
心を通じ会えるようになった。
それから僕の村ではオオカミと一緒にマンモス狩りをするようになり、日々の食事が豊かになった。

3/6/2024, 1:41:51 AM

たまには

『たまには』

「たま〜ご飯だよ」
「にゃぁ~」
私の家族のたまは食いしん坊な黒猫だ。
「食べないの?どうしちゃっの?」
たまは不満そうだ。
いつも食べているものと違うからだろうか、でもせっかく沢山買ってきたから食べてくれないと困る。

作戦1
いっぱい運動させておなかを空かせよう作戦
「たま〜キャットタワー買ってきたよ、ほらっ動け!」
「ニャ~ニャ~ニャ~」
たまは楽しそうにタワーを登り降りする。
「よし!ご飯だ!たま」
「にゃぁ~」
ダメか...
「次!」

作戦2
いつものご飯に混ぜよう作戦
「よし!これでよし!たま〜ご飯だよ」
「ニャ~」
たまはご飯を食べようと顔を近づける。
クンクンクンクン
「にゃぁ~」
これもダメか...
「次が最後だ!」

作戦3
無理矢理にでもたべさせるんじゃ作戦
「たま〜ご飯だよ、優しくするからこっちおいで」
「にゃぁ~」
「食えや!この野郎!」
私はたまの首を掴みご飯に無理矢理近づける。
1分後
「やっぱ、無理だ、この高級キャットフードは私が食べるか、人でも食べれるって書いてあったし」
「じゃあたまはこれね、いつもの」
「ニャ~」
「おー食べてる食べてる、やっぱり『たまには』これだね」

2/26/2024, 11:39:07 AM

君は今

『君は今』

私は知っている。
いつもクールな幼馴染のクールじゃない一面。

中学生の頃
テスト用紙を渡されてミスプリで白紙だと思い手を挙げたらただ裏面だっただけだったり。

高校生の頃
はしゃいでブランコに乗ったのはいいけど高く上がりすぎて怖くて降りられなくなったり。


娘の「赤ちゃんってどうやってできるの?」という質問にたじろいだり。

いつもクールな幼馴染は今隣にいる。

2/24/2024, 1:29:03 PM

小さな命

『少年の命』

まだ残照で明るいコノウエの街が見渡せる丘の上に僕は幼馴染のペルーシャと来ていた。
エル「僕がもし死んだら土に埋めてさ、そこに種を植えてくれ」
ペルーシャ「何言ってんの、私達まだ16歳なんだからそんなこと言わないでよ」
エル「でもこんな力を持って生まれたんだ、僕がこの街を守らないといけない」
ペルーシャ「だからって、」
エル「奴がこの街にやって来る日は近い」
僕の名前はエル。
僕はコノウエの街で生まれて16年も街の人たちに育てられた。
そんな大切な街を僕は守らないといけない、恐ろしい悪魔から。
エル「来た」
感じた、街に悪魔が来た。
僕はすぐ立ち上がり、街へと走り出した。
ペルーシャ「待って!」
僕は後ろを振り返ってペルーシャを見た。
目尻には光るものがあった。
ペルーシャ「エルがやらないとだめなの?」
エル「僕は神に選ばれた特別な人間だから」
そう言って僕は街へと向かった。

ペルーシャ「なんでエルなの、、、」


街の入口から入ってきた悪魔と僕は相対した。
これが悪魔か、見ただけでわかる。
実体のない黒い靄(もや)、まるで恐怖の権化。
その黒い靄には恐ろしい目が3つに口が2つ。
恐怖に体が震えた。
悪魔「あぁ〜人の恐怖は密より甘いんだよなぁ〜」
ドンッ!!


ペルーシャ「#&!#&!エル!起きて!」
エル「ん、うぅ〜、何が、」
目を開けるとペルーシャが沢山の涙を流していた。
ペルーシャ「よかった、よかったよ、生きてる」
エル「何があった?」
ペルーシャ「悪魔が街を荒らしてて、それでエルがここで倒れてたから、私、心配して」
僕は周りを見てすぐに状況がわかった。
僕は悪魔に街の中心にあるコノウエの木まで弾き飛ばされたのだ。
そしてその木が倒れるほどの勢いでぶつかり気絶した。
エル「すぐ行かないと」
ペルーシャ「そんな怪我で行ったってどうもできないよ!」
エル「大丈夫、もう治った」
僕は特別な力を持って生まれた稀子(まれご)。
僕は光を作り出せる事ができるのだ。
その力で怪我を治した。
ペルーシャ「行かないで、、」
エル「僕は行かないといけない」
ペルーシャ「じゃあ、絶対に生きて勝って」
エル「あぁ絶対」
そう言って僕はもう一度悪魔のもとへと向う。


悪魔「はははははっもっと恐怖しろぉ〜」
僕は走る人達とは逆に走り悪魔と再び相対した。
街や人が悪魔にどんどん呑まれていく。
僕が止めないといけない。
エル「おい、悪魔、もうやられないぞ」
恐怖はもうなくなっていた。
悪魔「またお前か、今度こそちゃんと食ってやる!」
黒い靄がこちらへ向かってくる。
エル「はっ!」
僕は特大の光を体から放った。
悪魔「ゔぁ〜、クソッ体が!」
悪魔の弱点は光だ。
僕は悪魔を倒すために神から力を授かって生まれた選ばれし人間だ。
エル「もう一度だ!」
光を悪魔へと放った。
悪魔「ゔぁ〜、はぁはぁ、これぐらいじゃ死なねーぞ」
エル「はぁはぁはぁ」
僕は光をなんの代償もなく作り出せるわけじゃない。
体に大きい痣が現れる、痛い。
今にも倒れそうなくらい体が揺らぐ。
それでもやる!
エル「僕は街のみんなを、ペルーシャを守るんだぁー!」
僕は僕史上最強最大の光を悪魔に放った。
これでやっと気持ちを伝えられる。
ペルーシャ「やったよ勝ったよ」
僕は意識が朦朧としているが生きている。
エル「好きだ、ペルーシャ」


1000年後
子ども「ねぇねぇおばあちゃん、この大きな木はなんの木?」
おばあちゃん「これはね、コノウエを未来永劫悪魔から守ってくれるエルの木だよ」

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