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『絆の檻』

人はみな、大きくて凶暴な動物を恐れる。

「オオカミが来た!みんな武器を持て!」
僕の名前はルーリエ、まだ産まれて18年だ。
僕の住んでいる村は小さくてよくオオカミに襲われる。
だから村民たちはオオカミが来るたびに武器を持ち、殺してしまう。
昔からその光景を見るのが嫌だった、あまりにも残酷だから。
「よしやったぞ!今日も大量だ」
「マンモスの肉よりかは落ちるがオオカミの肉も美味しいからな」
「それにマンモスよりかは狩りも楽だからいいよな」

そんなある日
またいつものようにオオカミが村へとやってきた。
「オオカミが来た!みんな武器を持て!」
そのオオカミは怪我をしていて弱っていた。
「このオオカミ弱ってるぞ」
ルーリエ「待って!殺さないで!」
僕はそんな可哀想なオオカミを守るようにかばった。
「何をやってるルーリエ、どくんだ!」
ルーリエ「ヤダ!」
「そいつは村を襲う、それに食料になる、俺達が食われる前にこっちが食べてやるんだ!」
ルーリエ「この子は村を襲ったりしないし、みんなを食べたりなんかしない」
「だからって生かす意味なんてないんだ」
ルーリエ「オオカミが狩りを手伝ってくれる、みんな言ってたじゃん!マンモスの狩りは大変って、だからオオカミに手伝ってもらえばいいじゃん」
「なに言ってるんだ、どけ!」
僕はどかなかった
ルーリエ「わかった、じゃあ今から1週間僕はこのオオカミと同じ檻の中で生活する、それでオオカミが僕を食べなければこのオオカミを殺さないで」
「いいだろう、お前がなんと言おうと1週間檻からは絶対に出さないからな」
そう言って僕はオオカミと檻の中で生活することになった。

僕は1週間を乗り越えた。
1週間後には僕はオオカミと仲良くなっていた。
心を通じ会えるようになった。
それから僕の村ではオオカミと一緒にマンモス狩りをするようになり、日々の食事が豊かになった。

3/7/2024, 9:17:54 AM