「眠りにつく前に」
僕は夜が好きだ。
静かで落ち着いていて、どこかほっとする。
眠りにつく前に考えること。
それはいつまで生きれるのか。
朝起きて、今日も生きていると感じる。
僕にとって、それは嬉しくも苦しいこと。
僕は孤独だ。
親も兄弟もいない。
こんな世界で生きている意味がわからない。
でも、そんな僕の世界はある人と出会って変わった。
僕にとってその人は太陽みたいな人。
その人に死にたいと言った時はすごく怒られた。
でも、今はもう生きたくて仕方がない。
この人と一緒にいたい。
だって好きだから。
それから眠りにつく前に考えることが変わった。
彼女のことで頭がいっぱいになった。
みなさんはそんな人に出会えましたか?
「永遠に」
僕の余命は残り1年。
そんな僕の前に月夜蛍が現れた。
彼女は僕のモノクロの人生に色をつけた。
こんな僕でも生きたいと思った。
でも、天国までのカウントダウンは始まっている。
彼女にそれを打ち明けた時僕よりも泣いてくれた。
もっと早く彼女に会えてたら僕は。
彼女と過ごす日々は僕の心を癒した。
もう少しで終わると分かっているのに。
こんなにそばにいたいなんて。
彼女を苦しめるだけなのかな。
それでも、僕は彼女のそばにいたい。
永遠なんてものこの世に存在するのかな。
存在するのなら僕は彼女と永遠を願いたい。
永遠に一緒にいたい。
そんな願いが叶うはずないのに。
それでも、彼女との永遠を僕は願った。
永遠の愛を誓いたかった。
「理想郷」
みなさんはもしも好きな世界に行けるとしたらどこに行きますか?
自分はこのままの世界がいいです。
友達や家族、好きな人と過ごせるこの世界で。
理想の世界っていまいちピンと来ないけど。
楽しく、幸せを感じる世界ならどこでもいいです。
大切な人がいて、その人たちも笑えたらそれで。
でも、それに気づくのはだいたい失ってから。
何でこんなに自分って弱いんだろ。
そう思う時もあるけど、弱さも自分なんだと最近は思えます。
こんな世界でも、幸せだから。
大切な人と過ごせるだけでいい。
色んな人と出会って傷つくこともあるけれど、それでもいい。
大切な人が幸せなら。
でも、こんな世界嫌だって思うこともある。
矛盾した世界でも、好きになりたい。
理想の世界なんてどこにもない。
でも、作れるものだと思う。
自分の力で描いていきたい。
大切な人たちと。
「懐かしく思うこと」
仲の良かった友達との日々。
今、もしもあの頃に戻れるなら自分に何が出来るだろう。
こんなにもあの頃が懐かしくなるなんて。
そんなに前じゃないのにな。
君と過ごした日々を取り戻したい。
五人で楽しく話したり、笑いあっただけの日々を。
文化祭、体育祭。そんなイベントなくなっていい。
君がそばにいるのなら。
それにもっと早く気がつけたなら。
君の大切さに。
君がいない世界なんて意味ない。
自分の日常にぽっかり穴が空いたみたいだ。
君がいないだけで何もやる気にならない。
もう一度君の隣に居れるなら何だってする。
だから、お願い。
懐かしいなんて嫌だよ。
もう一度君のそばに居たいな。
「もう一つの物語」
これは現実世界とは違うもう一つの物語。
嫌なことを言う大人。
全部を否定してくる友達。
そんな人はいない。
この世界には僕ひとりだけ。
僕の好きな物。
僕の好きな景色。
僕の好きな物だけが溢れている世界。
なのに、何故か心にぽっかりと穴が空いている。
その理由が僕には分からない。
でも、その理由を教えてくれた人がいた。
その人は僕の世界をこじ開けた人。
僕の世界に入ってきた人。
僕の心を動かした人。
現実と離れるなんて出来ない。
そんなの分かってた。
でも、彼女は僕の話を真剣に聞いてくれた。
「世界はひとつ。だけど、物語は何個もある。だから、怖がらないで。人を信じることを。」
と言ってくれた。
また新たに物語が生まれた。
僕と彼女の物語。