「理想郷」
みなさんはもしも好きな世界に行けるとしたらどこに行きますか?
自分はこのままの世界がいいです。
友達や家族、好きな人と過ごせるこの世界で。
理想の世界っていまいちピンと来ないけど。
楽しく、幸せを感じる世界ならどこでもいいです。
大切な人がいて、その人たちも笑えたらそれで。
でも、それに気づくのはだいたい失ってから。
何でこんなに自分って弱いんだろ。
そう思う時もあるけど、弱さも自分なんだと最近は思えます。
こんな世界でも、幸せだから。
大切な人と過ごせるだけでいい。
色んな人と出会って傷つくこともあるけれど、それでもいい。
大切な人が幸せなら。
でも、こんな世界嫌だって思うこともある。
矛盾した世界でも、好きになりたい。
理想の世界なんてどこにもない。
でも、作れるものだと思う。
自分の力で描いていきたい。
大切な人たちと。
「懐かしく思うこと」
仲の良かった友達との日々。
今、もしもあの頃に戻れるなら自分に何が出来るだろう。
こんなにもあの頃が懐かしくなるなんて。
そんなに前じゃないのにな。
君と過ごした日々を取り戻したい。
五人で楽しく話したり、笑いあっただけの日々を。
文化祭、体育祭。そんなイベントなくなっていい。
君がそばにいるのなら。
それにもっと早く気がつけたなら。
君の大切さに。
君がいない世界なんて意味ない。
自分の日常にぽっかり穴が空いたみたいだ。
君がいないだけで何もやる気にならない。
もう一度君の隣に居れるなら何だってする。
だから、お願い。
懐かしいなんて嫌だよ。
もう一度君のそばに居たいな。
「もう一つの物語」
これは現実世界とは違うもう一つの物語。
嫌なことを言う大人。
全部を否定してくる友達。
そんな人はいない。
この世界には僕ひとりだけ。
僕の好きな物。
僕の好きな景色。
僕の好きな物だけが溢れている世界。
なのに、何故か心にぽっかりと穴が空いている。
その理由が僕には分からない。
でも、その理由を教えてくれた人がいた。
その人は僕の世界をこじ開けた人。
僕の世界に入ってきた人。
僕の心を動かした人。
現実と離れるなんて出来ない。
そんなの分かってた。
でも、彼女は僕の話を真剣に聞いてくれた。
「世界はひとつ。だけど、物語は何個もある。だから、怖がらないで。人を信じることを。」
と言ってくれた。
また新たに物語が生まれた。
僕と彼女の物語。
「暗がりの中で」
暗いところが苦手な僕は夜が嫌いだった。
小さい頃、親に虐待を受け、暗い箱に閉じ込められた。
それが原因で、暗いところが苦手になった。
そんな僕は高校に入って、彼女に出会った。
僕を照らしてくれる太陽みたいな人。
冬は日が落ちるのが早い。
だから、出来るだけ早く家に帰りたかった。
でも、どうしても無理な日はある。
そんな僕を知った彼女は僕を救ってくれた。
暗がりが怖いだなんて子供みたいだけど。
彼女は笑わずに真剣に聞いてくれた。
それから一緒に帰ってくれた。
だから、暗がりが怖くなくなった。
そんな彼女に感謝している。
僕の太陽みたいな人。
「紅茶の香り」
僕は紅茶が苦手だ。
あの独特の風味が小さい頃から苦手だった。
高校生になって、紅茶を飲んでる人がいた。
僕は何で紅茶なんて飲めるのだろうって思った。
コーヒーは飲めるけど、紅茶はダメだった。
僕の好きな人は紅茶を好んで飲んでいた。
紅茶を飲む彼女の横で僕はジュースを飲む。
そうすると彼女は
「紅茶飲めないの?」
と僕に尋ねた。僕は
「飲めないよ?」
と答えると彼女は僕に
「私、紅茶が好き。だけど、君のことはもっと好き。」
と言った。彼女からはいつも紅茶の香りがしていた。
「君は紅茶の香り苦手?」
と聞く彼女に僕は
「紅茶の香りは好きだよ、君の香りだから。」
と言った。彼女は紅茶の香りがする人。
僕の苦手な紅茶だけど香りは好きになれた。
それは君の香りだから。