NoName

Open App

「紅茶の香り」

僕は紅茶が苦手だ。

あの独特の風味が小さい頃から苦手だった。

高校生になって、紅茶を飲んでる人がいた。

僕は何で紅茶なんて飲めるのだろうって思った。

コーヒーは飲めるけど、紅茶はダメだった。

僕の好きな人は紅茶を好んで飲んでいた。

紅茶を飲む彼女の横で僕はジュースを飲む。

そうすると彼女は

「紅茶飲めないの?」

と僕に尋ねた。僕は

「飲めないよ?」

と答えると彼女は僕に

「私、紅茶が好き。だけど、君のことはもっと好き。」

と言った。彼女からはいつも紅茶の香りがしていた。

「君は紅茶の香り苦手?」

と聞く彼女に僕は

「紅茶の香りは好きだよ、君の香りだから。」

と言った。彼女は紅茶の香りがする人。

僕の苦手な紅茶だけど香りは好きになれた。

それは君の香りだから。

10/27/2024, 11:30:19 AM