作詞『はつ恋』
偶然ばったり、地元のお祭り
初めて見た、君の私服は可愛すぎて
それからクラスで、意識をしてしまい
視線が合えば、慌ててそらした
母親ふたりが、仲良くなってて
流星群を、みんなで見たよね…あの公園で
好きとも言えずに、卒業してしまい
十年以上? 大人になってた
はつ恋は
いつも同じひかりを届けてくれる
星空の下にいるように
君のこと
いまも他人(ひと)とくらべて誰も愛せない
星空の下で待っている
お盆にこっそり 近所を歩いた
出会えたなら 何か始まる期待をして
運命ってものが ふたりに無かったんだ
始まらないから 終わらせづらくて
はつ恋は
こっぱみじん壊して夜空に投げた
恋人と君は見てるかな?
信じたい
遠い星を蹴散らし僕を狂わせる
運命って糸を持つ人を
詩『平和外交』
このお店はパスタが人気なの
このメニユーがいいんじゃない?
「それでいい」
今年の流行ならこんな感じだけど?
さすが私!その服、似合ってるじゃん
「それでいい」
今度の日曜日どこにゆく?
久しぶりに遊園地で遊びたいなぁ
「それでいい」
たぶん、わかってる
それがいい、これがいい、君がいい
あの日のあなたは、もういない
それでいい、これでいい、君でいい
今のあなたは、迷ってる
それはいや、これはいや、君はいや
きっと、今年の春は、しんどいなぁー
詩『プレゼント』
私の家は貧乏でした
だから、幼い頃は我慢しました
誕生日とクリスマス
一年に二回だけ
欲しいものを買ってもらえる
小学高学年になると
いつも母と交渉しました
1つだけ?
母も負けません
1つだけ!
ある年のクリスマス
姉が私に言ってきました
1つと1つ、足さない?
そして
何万もするゲーム機
買わない?
考えてみれば奇妙です
数千円と数千円
足して何万にはなりません
姉は、ずる賢いのです
それでも母は最後には
買ってくれました
私は見てました
それから夕食の時間は
母はいつもいろんな家事で忙しい
みんなと食べない
そう、母のおかずがないのです
ゲーム機
今でも私の宝もの
1つだけ…
約束破ってごめんね
そんな、亡き母が
大好きでした
詩『くだらない日々』
ぼーっとしたり、テレビを見たり、ゲームをしたり、だらだらスマホでSNSを眺めていたり、時間の無駄遣いは天才だった。
学校の授業は、いかにも聞いてるふりして空想の世界へ飛んでいた。気づけば?好きな子の横顔を盗み見ていたこともあった。
親の言うことは聞かず、逆らい反発することがカッコいいとさえ思ってた。
社会の歯車に順応しようとする大人が滑稽で、馬鹿にして笑っていた。
くだらない日々。
くだらない日々が、満点の星になる夜がくる。
手の届かない光は過去のもの。
ひとつひとつが後悔の日々。
それがどんなに大切なものだったかを知るのは、人生の小説の後半だ。
その星に名前をつけるられるのは、わずかな人さ。
くだらないが意味はあった。
そんな答えを追いかけて、私の残りの人生がある。
詩『別れ話』
エイプリルフールはいろいろ諸説あるけれど、イギリスのオークアップルデーや、フランスの旧正月を貴族が祝ってた説や、インドの揶揄節なんかもあって、午前中しか嘘は駄目って五月の祭りだったオークアップルデーのしきたりが近年広がっただけで…、
うん、うん、うん、へー、知らなかった、すごい、よく知ってるねー、
男は知識を競い合い優位に立つ会話が好きだから、いつも私は馬鹿なふり。
女は、ただ共感して気持ちを受けとめてくれるだけでいいのに、あなたは話しの本質をいつも聞きたがる。
だから、
「別れましょう!」
あなたは
「・・・・・」
「エイプリルフール?」
「オークアップルデー!もう午後よ!」
嘘の恋は、ばらさなきゃ。