10年後の私から届いた手紙
「では、10年前にみなさんがみなさん宛に書いた手紙を返します」
中学校を卒業してから初めてのクラス会。中学校を卒業する前、10年後にクラス会を開催しよう。と担任の先生が決め、そのクラス会の目玉として、10年後の私へ。という手紙を書き、タイムカプセルに入れ、先生に預けていた。
「タイムカプセルを埋めて、場所がわからなくなると困るから」
と埋めずに先生が預かっていた手紙を返される。
「では、その私への手紙を読んで、次の10年後のクラス会用に、10年後の私から届いた手紙。を書いてください」
「10年後の私から届いた手紙…ですか?」
「そうです。10年前の私に向けて、手紙の返事を書いてください」
ああ、そういうことか。と納得し、まずは渡された手紙を読み始める。
「ふふっ、かわいいな」
10年前の私を懐かしく思い出しながら、上手くない文字を読み進めるのだった。
バレンタイン
「ああ、明日はバレンタインか」
文房具を買いに、学校帰りに寄ったショッピングモール。女性たちで賑わっているコーナーがあるなぁ。と思っていたら、そこはバレンタインデーのコーナーだった。
「バレンタインって、普段は見ない特別感のあるチョコが揃うんだよね。誰かにあげるより、自分用に買おうかな。…渡せる勇気ないし」
気になっている彼はいるけど、同じクラスだし渡せる勇気はない。自分用に買おうとコーナーを見て、気に入ったものを買った。
「お、美味そうじゃん」
昨日買ったチョコを、クラスの友だちと食べようかな。と持って来て、お昼休みに食べていると、気になっている彼が通りかかる。
「良かったら、1つ食べる?」
「え、いいの?サンキュー」
緊張しながらも、何とか言えた言葉。彼が嬉しそうな顔で、もらってくれて良かった。
ホッとしながらも、来年のバレンタインには、彼用に用意した物を渡せるように、頑張ろうと思うのだった。
待ってて
「キミが来るまで待ってるよ」
その言葉を残し、海外へと旅立った彼。
同じ部署で優秀な彼は、海外事業部への転勤が決まったのだ。
「離れるのは辛いけど、あっちでキミが来るまで頑張るよ。けど、長くは待てないから早く来てくれよな」
「うん。1日でも早くそっちに行けるように頑張るよ。だから、私が行くまで待ってて」
空港で抱きしめ合って、彼が乗る飛行機を見送る。
「頑張ろう」
彼がいない淋しさを紛らわせるように、私は仕事を頑張るのだった。
この場所で 伝えたい です。
この場所で
この場所でキミに出会えてなかったら
きっと、今の僕はなかった。
「はぁ、どうしよう」
屋上の手すりに寄りかかり、進路に迷っていた僕。
そんな僕の横にそっと立ち
「どうしたの?」
寄り添ってくれたのがキミだった。
「進路に迷ってるんだ」
誰かに聞いてもらおうなんて、思ってたわけじゃない。でも、優しく微笑むキミの、包んでくれそうな雰囲気に、自然と話し始めていた。
「叶えたい夢がある。けど、叶えるためには、家から遠い場所に行かなきゃならない。寮があるから入ろうとは思うけど、家族と離れるのは初めてだから、遠い地でやっていけるのか不安で」
一気に思っていることを話すと、キミは手すりを掴む僕の手の上に自分の手を重ね
「そっか。環境を変えるのは、勇気がいるよね。でも私は、叶えたい夢があって、叶えられる場所があるなら頑張ってほしい。って思う」
僕の目を真っ直ぐ見つめる。
「やる前から怖がって、挑戦しないのはもったいないよ。やってみてダメなら仕方ないけど、やらないで諦めるのはもったいない。けど、不安になる気持ちもわかる。だからね、淋しいと思ったら、いつでも私に連絡して。気がすむまで、話に付き合うから」
キミのその言葉に押され、僕は夢を叶える道に進んだ。そして、淋しくなってキミに連絡すると、嫌がることなく話を聞いてくれた。
そんな生活に慣れ、キミと連絡する回数が徐々に減り、今では連絡はしていない。
キミが今何をしているかわからなくなってしまったけど、夢を叶えられたら、真っ先にキミに伝えたいと思っている。
伝えたい
伝えたい。
溢れるくらいのキミへの想いを。
けど僕は、キミに憧れる男の中の1人。
そして、想いを伝えられない弱い奴。
キミに告白して、断られる場面を見るたび、僕にもチャンスが。って思ってしまうけど、僕も同じように断られるかもしれないと思うと、告白なんてできっこない。
でも、募った想いをそのままにするのは、苦しい心をさらに苦しくするだけ。
だからいつか伝えたい。
溢れるくらいのキミへの想いを。
誰もがみんな
多分、誰もがみんな悩んでる。
今日のご飯は何にしよう?
昨日はあれを食べ、一昨日はあれ。さて今日は何にしよう?
料理を作るのも下手だし、好き嫌いが激しいのはいるし、本当に、毎日何にしようか悩んでる。
ドラゴンボールに出てくる、仙豆があればいいのになぁ。
みなさんはどうやって献立を決めてますか?