YOU

Open App
9/29/2025, 8:17:31 AM

虹の架け橋🌈 cloudy 僕と一緒に 時計の針が重なって パラレルワールド コーヒーが冷めないうちに 涙の理由 永遠なんて、ないけれど です。
読み直しはしていないので、誤字脱字ありましたら、すみません。
パラレルワールドの意味がわからなくて、違っていたら、合わせて、すみません。


虹の架け橋🌈

「わぁ、すごい」
急に振り返り、感嘆するキミ。何事かと振り返ると
「おぉ」
大きな虹が架かっていた。
「キレイな虹。大きな橋みたいだね」
歩いていた足を止め、キミは虹の写真を撮っている。
「そうだね。虹の架け橋🌈歩いて渡ってみたいね」
「ねー。どこに着くんだろう」
見えている虹の両端が、どこにあるのかはわからない。
「着いた場所が、キレイな所だったらいいな」
「たとえばどんな?」
「うーん…花畑とか」
「いいね。俺は、虹を渡って海外に行けたらすごいだろうな。って思う」
「どこに着くかは行ってみないとわからない。それ、すごく楽しそう」
虹が消えてしまうまで、着いた先がどこがいいか。で盛り上がるのでした。


cloudy

「…今日は曇りか」
カーテンを開けると、どんよりとした雲が、空を覆っていた。
「空が曇っていると、気分が暗くなるのは、何故なんだろう」
外を見ながらため息を吐いていると
「おはよう」
寝室のドアが開く。
「おはよう。どうしたの?」
寝室に入って来たのは僕の妻。普段、朝、寝室に来ることはないのだけれど。
「リビングに来ないから、様子を見に来たのよ」
寝坊してるのかと思ったわ。と微笑むキミの表情が
「cloudyがsunnyになった」
太陽のように、僕の気分を晴れやかに変えていく。
「え?」
「いいや、なんでも」
不思議そうに僕を見るキミに
「キミがいれば、どんな気分でも、sunnyになるな」
僕は微笑む。
「さ、お腹すいたから朝ご飯にしよう」
僕はキミの手を取り、寝室を後にしたのだった。


僕と一緒に

「僕と一緒に、プラネタリウムに行きませんか?」
「え?」
就業後、キミが出てくるのを待ち声をかける。課のみんなと仲が良いキミ。僕と特別仲が良いわけではないが、みんなと同じくらいだと思っている。
「えっと、どうしたの急に?」
イヤそうではないが、突然のことに戸惑っている。という感じだ。ま、逆の立場なら、僕も同じようにするだろう。
「ここのところ、仕事忙しいでしょ。疲れちゃったから息抜きしたくてさ。1人で行くのも淋しいし、一緒にどうかな。って」
「でも…」
と、戸惑うキミに
「…いつもより、元気がないように見えたんだ」
「え?」
「疲れたなぁ。って思ったとき、僕はプラネタリウムに行くんだ。キラキラ輝く星たちをぼんやり眺めてると、癒やされるんだよね。だから、もし、良かったら。だけど…」
誘った理由を告げ、キミの顔をチラチラ見ながら様子を窺っていると
「誘ってくれてありがとう。ご一緒させてもらうね」
キミは微笑む。
「あ、じゃあ行こうか」
オッケーしてもらえるとは思わず、ドギマギしてしまったけれど、思い切って誘ってみて良かった。と思ったのだった。


時計の針が重なって

キミと僕の、時計の針が重なって、動き出すストーリー。
この先何が待っているのか、誰にも、僕たちでさえわからない。
けれど、臆することなく進んで行こう。
キミと僕なら大丈夫。
自信を持って、言えるから。


パラレルワールド

「ねぇねぇ、パラレルワールドって、何?」
読んでいた雑誌から顔を上げ、不思議そうな顔で僕に聞いてくる。
「僕も、詳しくは知らないんだけど、パラレルワールドって、僕たちがいる世界とは別の世界が存在してる。ってことみたい」
「へぇ、そうなんだ。じゃあ、別の世界にはどんな人が住んでるんだろう?」
「パラレルワールドは、この世界と並行して存在している。つまり、住んでるのはこの世界と同じ人たちだね」
「え、そうなの?」
と驚いた顔をしたあと
「同じなら、パラレルワールドって、なくていいんじゃない?」
眉を寄せる。
「ああ、ごめん。説明が下手だった。パラレルワールドは、住んでる人は一緒でも、別の道を選んでるから別世界なんだ」
「別の道?」
「そう。つまり、パラレルワールドの僕は、キミと付き合ってない。ってこと」
と説明すると、キミはホッとしたような顔になる。
「どうしたの?」
「…私、この世界にいて良かったな。って思って。あなたと一緒にいられない。なんて、考えたくもないから」
そう言って、ふふっと笑ったキミを、僕は思い切り抱きしめたのだった。


コーヒーが冷めないうちに

毎朝キミが入れてくれる、コーヒーが冷めないうちに起きないと。と思うんだけど
「ねえ、起きないと遅刻しちゃうよ」
と、僕が起きるまで何度もキミが起こしに来る。それがうれしくて、狸寝入りしているのだった。


涙の理由

キミとテレビを見ていると、キミが静かに涙を流す。
「どうしたの?大丈夫?」
ティッシュを渡しながらそう聞くと
「うん」
ティッシュで目元を拭きながら、キミは答える。
「あの子、幸せになってほしいな。って」
見ていたのは動物番組。捨てられていた子猫に飼い主さんができた。という内容で。
「そうだね」
キミが流す涙の理由。
それは、キミが優しいから。
そして、そんなキミが僕の彼女になってくれて、幸せだな。と思うのだった。


永遠なんて、ないけれど

「うわ~。ぷにぷにふわふわだぁ」
キミの手に触れながら、キミを優しく抱きしめる。
「あ~幸せ」
キミに頬ずりすると、うれしそうに、キミは目を閉じる。
「わかってる。永遠なんて、ないけれど、できるだけ多くの時間、一緒にいようね」
キミの頭にキスすると
「ニャ~」
応えるように、キミは鳴いてくれるのだった。

9/21/2025, 8:41:55 AM

「おはよう」
「いってきます」
「ただいま」
「おやすみ」
何を送っても、既読がつかないメッセージ。
「まだ、怒ってるんだよな」
些細なことでケンカして。でも大好きだから、仲直りしたい。
「キミの気持ちをわかってあげられなくて、本当にごめん。お願いだから、返事して。キミがいないと、俺は…」
きっと、メッセージで謝るなんて、ダメなんだ。
そう思った俺は、キミの家へと向かうのだった。

9/20/2025, 7:40:21 AM

空白 君と見上げる月…🌙 センチメンタル・ジャーニー 答えは、まだ 靴紐 もしも世界が終わるなら 秋色 です。


空白

「はぁ」
何もする事がないと、思い出してしまう、キミのこと。
忙しいときは思い出す暇がないから、今は忙しいことが有り難い。
「いつになれば、キミのことを忘れられるかな」
こんなにも好きなのに、離れていってしまったキミを、忘れられずに、未練がましく想ってる。
「早く、キミへの想いを断ち切って、キミで埋まった心を空白にしたい」
空白ができたとき、次の恋に進めそうな気がする。
「ムリに忘れようとするから、忘れられないのかもしれないな」
ゆっくりでいい。前を向こうと思うのだった。


君と見上げる月…🌙

「おいしかったね」
「うん。けど、大分暗くなったね」
君と外食をし、食べ終わって外に出ると、辺りは暗くなっていた。
「前より暗くなるのが早くなったね」
「そうだね。それにこの空だし、余計だよね」
空は一面雲に覆われていて、光は見えない。
「あーあ、残念だなぁ」
空を見上げ、君はため息を吐く。
「どうかしたの?」
「最近忙しくて、ゆっくり夜空を見ることがなかったの。晴れてたら、見れたのになぁ。と思って」
余程残念なのか、君はがっくりと肩を落とす。
「そっかあ。…そうだ。じゃあ次は、海にドライブに行こうか。海の方が、月も星もキレイだと思うし」
そう提案すると
「いいの?行きたい。絶対行こう」
落ち込んでいたのが嘘のように、君の目がぱあっと輝く。
「君と見上げる月…🌙1人で見るよりキレイだろうな」
「そうだね。あなたと一緒に見る方が、輝いて見えるだろうね」
君は俺を見つめ、微笑むのだった。


センチメンタル・ジャーニー

「はぁ~。画像で見るより、遥かにキレイ」
センチメンタル・ジャーニー。という名目で来た、日帰り旅行。男の俺がセンチメンタル・ジャーニー?とも思うけど、来たかったんだよね、ここに。できれば、彼女と一緒にさ。
「けど、フラレちまったもんは、しょうがねぇしな。あんまり本とかでも紹介しないような穴場であるここに、来られなかったことを後悔しやがれ」
写真をたくさん撮り、見せつけるようにSNSにアップする。
「さぁてと。美味いもんでも食って、あいつのことなんか忘れよ」
うーんと伸びをし、美味しいものを食べるため、その場を後にするのだった。


答えは、まだ

どんなにたくさん考えても、答えは、まだ出ない。
「どうするのが最善か。僕にはわからない」
情けないけれど、弱音を吐く僕に
「そんなに深く悩まないで。どんなに悩んでも、なるようにしかならないから」
キミは優しく微笑む。
「それに、あなたには私がいる。だから、1人で悩まないで私を頼ってよ」
その言葉に、僕はハッとする。
「私が聞いても解決にはならないかもしれない。そのときは、あなたと一緒に悩んで、悩んで、悩み抜いて、答えを出せたらいいと思う」
「うん、そうだね」
僕は1人じゃない。一緒に悩んでくれる人がいる。それだけで、重かった心が軽くなったのを感じる。
「じゃあ早速なんだけど…」
と話し出した僕に、キミは笑った。
僕に寄り添い、力になってくれるキミを、これからも大切にしようと思うのだった。


靴紐

ほどけてしまった靴紐を、結ぶためにしゃがみ込む。
「え?あれ?え?え?」
が、紐を結ぼうにも、ぽよんと出っ張ったお腹が邪魔して結びづらい。
「いつの間にこんなに…」
お腹が出たんだろう?
「はぁ…」
何とか靴紐を結んだ僕が、ダイエットを決意したのは言うまでもない。


もしも世界が終わるなら

「もしも世界が終わるなら、何がしたい?」
キミとディナーを楽しんでいると、不意にそう聞かれる。
「どうしたの?急に」
食事の手を止め、キミに視線を合わせると
「この前読んだ雑誌に、アンケートがあってね。あなたならどうするかなぁ。って」
ふふっと笑われる。
「うーん、そうだなぁ。ありきたりだろうけど、美味しいものを食べる。とか、旅行に行く。とか」
そう答えると
「やっぱり、そんな感じだよね」
キミは頷く。
「たださ」
「ん?」
「何をしてもいいんだけど」
「うん」
「キミと一緒。なのは必須だね」
キミに微笑むと
「ありがとう」
キミは頬を紅くするのだった。


秋色

「大分、涼しくなったね」
長引いた残暑が終わり、一気に、秋の気配になる。
「今はまだ半袖1枚で過ごせるけど、薄手の長袖も用意しなきゃな」
歩いているからか、半袖1枚でも、寒くはない。
「そう?私はちょっと寒いかな」
隣を歩くキミは、腕を擦っている。
「でも、少し寒く感じるから、秋だな。って思うけど、周りは全然、秋って感じじゃないよね」
確かに、歩く街の様子、木の葉も緑色だし、秋とは到底言えなそうだ。
「そうだね。でもきっと、景色が秋色になるのはあっという間。今しか感じられない今を、楽しもう」
キミにニコッと笑いかけ、僕はキミの手をつないだのだった。

9/13/2025, 8:02:40 AM

ひとりきり 台風が過ぎ去って です。

ひとりきり

キミを家に送って、今は家にひとりきり。
さっきまでキミと話して笑って、楽しかった時間が嘘みたいに、シーンと静まり返っている。
「何か見るか」
静けさに耐えられず、テレビをつけてみるけれど、ひとりきりだと、何を見ても面白くない。
「キミと付き合う前は、これが普通だったのにな」
ひとりきりでいることの淋しさ。キミがいなければ、知ることはなかったかもしれない。
「でもきっと、ひとりきりの淋しさを知ることも、キミへの想いを強くするのに必要な時間なのかもしれない」
そう考え、ひとりきりの時間を過ごすのだった。


台風が過ぎ去って

台風が過ぎ去って、気持ちの良い青空が広がっている。
「台風一過。だね」
少し、風の強さは残っているものの、昨日の雨風が嘘のように、太陽がキラキラと輝いている。
「嘘だったら、良かったのになぁ」
風に吹かれて飛んできた、ゴミや葉が庭のあちこちに散らばっている。
「掃除、しなきゃ」
庭の現状にため息を吐きながら、ゴミ拾いを始めたのだった。

9/11/2025, 9:25:56 AM

フィルター Red,Green,Blue です。
実際に試したわけじゃないので、間違っていたら、すみません。

フィルター

「お疲れさま」
仕事帰り、仲の良い同僚と飲みに来ていた。
「うま~い」
「1週間のストレスと疲れが吹き飛ぶな」
まずはお決まりのビールで喉を潤し、一息つく。
そのあと、いろんなお酒やおつまみを注文し、他愛もない話をだらだらとしていた。
「そういやおまえ、この前気になってる子がいる。って言ってたよな」
いい感じに酔ってきたころ、そんな話題を出される。
「ああ、言ったな」
「その子とはどうなってるんだよ」
ニヤニヤしながら聞かれたが
「…どうもしてないが」
残念ながら何もなく、そう答えると
「は?どうもしてない?」
俺の答えに怪訝な顔をする。そして
「なんだよ、気になるならもっと積極的にいけよ」
呆れた顔をしながらそう言うが
「俺だって、できるなら仲良くなれるようにしたいさ。でもその子、仕事以外で話しかけようとすると、上手く逃げるっていうか、避けられるっていうか…とにかく、話ができないんだ」
俺だって、言われなくてもそうしたい。
「なあ、もしかしてその子って、おまえと同じ部署の子?」
「ん、そうだけど。何で?」
少し、考える素振りを見せたあと
「前に、同じ部署の子が話してたことがあるんだ。違う部署に、彼氏に裏切られて、男性不信とまでは言わないが、男性が苦手な友だちがいるって。これって、もしかしたらその子のことじゃないか」
と話してくれる。
「え…」
「名前は知らないから確定ってわけじゃないけど」
違ってたら悪いな。と言われたけど
「いや、教えてくれてありがとう。俺、そういう人もいる。ってこと、理解してなかったわ」
ため息を吐くと
「じゃあ、その子のこと、諦めるのか?」
と聞かれ
「いや、教えてもらったことを考慮しながら、心のフィルターを外してもらえるように頑張るよ」
俺は微笑むのだった。


Red,Green,Blue

「ねえ、Red,Green,Blueを混ぜると、何色になるか知ってる?」
絵の具3つと筆を手に持ち、キミに聞かれる。
「え?何色だろ」
わからなかった俺が、素直に答えると
「聞くより見た方が早いし、納得できるよね」
ニコッと笑われ、絵の具と筆を渡される。
「確かにそうですね」
その通りだな。と、早速絵の具を…出せる場所がなかったので、自分の手のひらに少しずつ出し混ぜてみると…。
「…黒っぽい」
黒っぽい色になった。
「ああ。出した量によって少し変わるけど、だいたいそんな感じだね」
キミは俺の手を取ると、そっと手を拭く。
「ありがとうございます」
「私たちもさ」
「え?」
「私たちも一緒だと思うんだ。付き合う相手によって、何かしら影響を受ける。だから、相手は選ぶようにして」
俺が、付き合い始めた彼女。ちょっと。と思うところはあっても付き合っているけど、何か、心配なことがあるのかもしれない。
「はい。わかりました」
俺の返事にキミはホッとしたような顔をする。一緒にいるならキミのような人がいいんだろうな。と、俺は思ったのだった。

Next