YOU

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4/8/2025, 8:18:19 AM

「結婚してください」
ドラマでよく見るシーンのように、片膝をつき、キミに指輪を見せながらプロポーズすると
「…ありがとう。よろしくお願いします」
キミは指輪を受け取り、涙を耐えるように、口元に手を当てる。
「ありがとう。その指輪に込めた想い、必ず叶えるね」
プロポーズを受けてくれたキミを抱きしめ、そう言うと
「…指輪?」
キミは手の中にある指輪をじっと見つめた。
「…これ、フラワーモチーフなんだね。無知でごめんなんだけど、何の花か聞いてもいい?」
僕の腕の中で顔を上げたキミに
「それは、デルフィニウムって言うんだ」
「デルフィニウム?」
「うん。花言葉が、キミへの想いと同じだったからそれにしたんだ」
選んだ理由を教えると
「そうなんだ。花言葉、あとで調べてみるね。ステキな想いを込めてくれてありがとう」
キミは微笑む。
僕が渡した指輪は、青のデルフィニウムをモチーフとしたもの。花言葉は、あなたを幸せにします。
「今以上に、2人で幸せになろうね」
渡した指輪に誓うように、僕は抱きしめた腕に力を込めたのだった。

4/7/2025, 8:26:32 AM

「愛してるよ」
僕の想いを、親しい人たちが見守る中、キミは笑顔で受け止めてくれる。
今日は僕とキミの結婚式。僕が歩き、描いてきた地図に、キミが歩いてきた地図が加わり、1枚の新しい地図となって2人で描き始める。
「幸せだね」
「ああ」
今の僕たちの地図は、幸せにあふれているバラ色。このまま、キミとバラ色の地図をずっと描けるようにと、僕はキミの手をそっと握った。

4/6/2025, 9:02:53 AM

「好きだよ」
何度キミに伝えても、言い足りない。
キミが、もう十分だよ。と言っても
僕は満足できない。
どうしてこんなに足りないんだろう?
それだけキミが好きだからかな。
僕が、伝え足りない。そう思う分、キミを抱きしめさせて。
キミを抱きしめて、好きって想いを全身で伝えるから、全身で僕の愛を感じてほしい。
キミが好きだよ。誰よりも好きだよ。
重い。って言われてしまいそうだけど
どうかこれからも、キミに好きだよって伝えさせてください。そして、できるなら僕の想いを、笑顔で受け止めてほしいです。
僕が、好きだよ。って伝えたいのは
キミだけだから。

4/5/2025, 8:19:18 AM

君と と 桜 です

君と

目が覚めて、隣で寝ている君を眺める。
君が起きるまで、寝顔を見つめる時間も僕の幸せ。
愛する君が隣にいて、一緒に食事して、会話して、何をするのも、君と一緒だから、僕は幸せで満たされる。
それは、君とじゃないと感じられない。
愛する君と、これからも幸せに過ごせるように、僕は君に全力で愛を伝えるね。
そう誓うように、僕は寝ている君の頬にキスをしたのだった。




ゆらゆらと、風に揺れる桜。
枝を揺らし、花びらを舞い踊らせる。
短期間しか愛でられない美しさ。
けれど、毎年毎年繰り返し、その美しい姿を見せてくれる。
厳しい暑さ、寒さに耐え、温かい春をピンクに彩る桜のように、辛いときも、負けてたまるか。と、前を向けたらいいなと思う。

4/3/2025, 8:14:00 AM

またね! はじめまして 空に向かって です

またね!

「またね!」
と手を振り、みんなと別れた卒業式から10年が経った。
「地元にいるのに、友達以外の同級生に会わないんだよなぁ、不思議と」
と思っていたら、同窓会の知らせが届いた。
「同窓会か。みんな来るかな。来るといいな」
俺が覚えているみんなは、学生のまま。その姿が、同窓会で大人へと更新される。
「楽しみだなぁ」
もしかしたらそこで、彼女ができるかも…。
「よしっ」
みんなに会ったときにカッコいい姿を見せようと、体を鍛えることを誓った俺だった。


はじめまして

「はじめまして」
から始まった僕の恋。友達にも教えることなく、誰かに知られることなく、僕の心の中で少しずつ大きくなっていた。
「どうしようかな、この想い」
もちろん、キミに伝えるのが良いと思うし、伝えたいという気持ちはある。けれど、キミの隣はすでに埋まっているから、伝える僕はスッキリしても、伝えられるキミは迷惑なんじゃ。と思ってしまう。
「どうしたらいいんだろう」
迷った僕は、頼れる友達に相談することに決めたのだった。


空に向かって

両手をぐっと、空に向かって伸ばしたら、空を自由に泳ぐ雲を、つかまえられないかな。
もしつかまえられたら、その雲に乗って、新幹線の距離に住むキミに、今すぐ会いに行けるのに。
「こんなときに、キミのそばにいれないなんて…」
毎日しているキミとの電話。気づかれないようにとキミは明るく話していたけど、元気がないのは明白で。
「こんなときにそばにいてやれない俺が、キミの彼氏と名乗っていいのか?」
自分に向けた問いの答えは当然
「いいわけねえだろ」
に決まってる。
「よし」
今はもう新幹線が動いている時間ではない。
明日の朝一番の新幹線に乗り、キミに会いに行くと決め、俺は早く寝るのだった。

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