これからはさ、僕たち手を取り合って助け合って生きていこう。
「君がそう言ったんじゃん!!
なのにさ、どうして私に何も言ってくれないの?私そんなに頼りない⁈」
『そんなんじゃなくてっ』
「じゃあなんでよ、、私は確かに何かできるかわからないけど、、、一緒に悩ませてよ、、」
「一緒にいるんだからさ、、」
『ごめん、、そうだよね、ごめん』
「謝らないで、よ、」
口を尖らせて君がいう。
『、、ありがとう。、、』
「ん。」
ふふって
笑って君が手を握ってくれる。
僕は君に出会えて本当に良かった。
もうこの手離しちゃいけないな、と強く握りしめた。
私はあの子と比べると、、とか
私はあの子より知ってる、、とか
そういうことで
自分の気持ちがふわふわして、
はっきりしないのが一番いけない。
そんなんじゃなくて、
誰かと比べるとかしないで
自分は自分なんだから。
私は彼が好き。
好きな自分を好きになろう。
ありのままで向かおう。
全力で。
伝えよう。
「好き。」
これまでずっと一緒にいたのに、
急にどうして
別れたいなんて。
″他に好きな人ができたんだ。ごめん。“
「そう、言ってたじゃん、、っ、、」
病気で亡くなったと知ったのは別れてから3ヶ月後だった。
——-
他に好きな人ができたなんて嘘だ。
僕には君だけだった。
君を傷つけた。本当にごめんね。
幸せになってほしい。
————-
こんな手紙を残していくなんて、
「ずるいよっ、、」
気づいてあげられなかった、私のがごめんだよ、、
私だって全然好きだよ
なんで、、
「ぅ、なんでよっ、、」
「ぅーー、、、」
泣くことしかできない私。
ごめんね。なんも知らなくてごめんね。
もういない。
会えない。
信じられない
信じたくない。
でも、もういない。
認めなきゃいけないこの事実に胸が苦しい。
家に帰る途中、散歩に2人でよく来てた公園に寄った。
ちょうど夕日が沈む時、オレンジ色に染まるこの瞬間が大好きだった。
「ちょうど、、今だね、っ、」
流れる涙もきれいかななんて。
“『綺麗だよ。』″
「ぇ?、、」
聞こえた気がした。
いや、言ってくれたのかもしれない。
沈む夕日を見ながら少し笑みがこぼれた。
(ぽんっ)
「ぉ、誰だ、」
画面を見る。
「!!?」
バッ、スマホをとる。
「え、え、え、え!」
わわわわわわわたしの片想い中の!!
内容は、なんだろう、、
“やっほ!
突然だけど日曜日空いてる?“
「日曜日、、、、
ああああ、空いてるわ、、」
え、どうしよう、返す?すぐはやばいかな、え、てかなんで?なんだろう。なんか頼み事とか?え、え、なんで。
(ぽんっ)
「え、」
“父さんがさ、チケットくれたんだ水族館の。
この前学校で魚好きって言ってたよね。
よかったら行かない?″
「え!!!!」
すすす水族館⁈え、なんで私⁈え、いいの⁈
え、普通にお出かけじゃんそれ!私⁈本当に⁈
学校で魚好きって言った私ありがとう。
それを聞いててくれてありがとう。
既読つけたし、か、返そう。
ブーブー
「え!電話⁈」
えええぃ出る!
「もし、もし?」
『もしもし!俺!今平気?既読ついたから、さ、返してくれてる最中かなーと思ったんだけど、電話しちった!』
、、、うれしぃ、、、。私の心臓はいちいちきゅんきゅんする。
『それでどう?日曜日』
「空いてる!行きたいと思って、返信しようとした!」
『本当?じゃあ行こうぜー!』
「いいの?ありがとう!」
『時間とかはまたLINEで決めよう。』
「うん!わかった!」
『、、、』
「? あれ?切った?」
『、、だ、誰でも良くて誘ったわけじゃねーからなっ。』
「え⁈」
『じゃ!』
「え、えちょえ、、!」
———
「切れてる、、」
今なんて?誰でも良いわけじゃない、、え、選んで、私を選んでくれた?ってこと?
無理、もう期待しかないんだけど、、、
ドキドキしてその日は眠れなかった。
ふと目が覚めたら隣に君がいなかった。
(ん、今何時、、)
んぇ、夜中の1時、、
え、なんでいないの、、
布団でもぞもぞしながら起き上がる。
ベッドからおりて
目をこすりながら君を探してみる。
『おわっ!びっくりしたー!どうしたの⁈』
「君が、、いないから、、」
『トイレ行ってさ、水飲んだんだよ。普通にすぐ戻っ、』
君の言うことを遮るように抱きつく。
「んー、そぅか、よかった、」
『笑 ごめんね、起こしちゃったね。』
頭を撫でてくれた。
「んーん。だぃじょぶ」
『目があいてないよ笑 眠いね笑早くベッド戻ろう笑』
くっついたまま2人でベッドに戻った。
「ふー安心だ」
とさらに私が君に抱きつけば
『よかったよかった笑』
と腕枕してくれる。
朝目が覚めた時には隣にいてね。
口で言ったかどうかはもう眠くて覚えてないが君が笑ってたからよしとする。