これまでずっと一緒にいたのに、
急にどうして
別れたいなんて。
″他に好きな人ができたんだ。ごめん。“
「そう、言ってたじゃん、、っ、、」
病気で亡くなったと知ったのは別れてから3ヶ月後だった。
——-
他に好きな人ができたなんて嘘だ。
僕には君だけだった。
君を傷つけた。本当にごめんね。
幸せになってほしい。
————-
こんな手紙を残していくなんて、
「ずるいよっ、、」
気づいてあげられなかった、私のがごめんだよ、、
私だって全然好きだよ
なんで、、
「ぅ、なんでよっ、、」
「ぅーー、、、」
泣くことしかできない私。
ごめんね。なんも知らなくてごめんね。
もういない。
会えない。
信じられない
信じたくない。
でも、もういない。
認めなきゃいけないこの事実に胸が苦しい。
家に帰る途中、散歩に2人でよく来てた公園に寄った。
ちょうど夕日が沈む時、オレンジ色に染まるこの瞬間が大好きだった。
「ちょうど、、今だね、っ、」
流れる涙もきれいかななんて。
“『綺麗だよ。』″
「ぇ?、、」
聞こえた気がした。
いや、言ってくれたのかもしれない。
沈む夕日を見ながら少し笑みがこぼれた。
7/13/2023, 6:02:56 AM