『私の気持ち知ってるでしょ?なら優しくしないでよ』
今にも泣き出しそうな顔で君がいう。
知って、、か、
そうだな、
確かに 気づいてた。
僕のこと、少なくとも好いてくれてる
友達、、以上に。
でも、自信がなかった。
僕には恋愛経験が少ない。
す、好きだという気持ちだけだった。
「き、君は、もっと、素敵な男に、僕じゃない方が、」
情けないのはわかってる。
わかってるけど、、、、
『私の気持ちはどうでも良いの?』
『私はあなたが好きなのよ
好きなの。わかってよ、、』
君が僕の手をそっと握る。それだけで手に汗が、、
『そっか、、私のこと別に好きじゃないのか。私が勘違いしてるだけか。そうだよね、あなたは誰にでも優しいし、
「ち、違うっ、!、」
自分でもちょっと驚くくらいの声が出た。
でも、、
「僕は、ぼくは君が好きだょ、、」
「そ、それだけは本当だ。自信がない、だけなんだ」
握られてた手に力が入ったから君の方を見たら
目が合った。
ほんと?と君が優しく笑ってるから
僕は目が離せなくて、
自然と近づいて触れるだけの優しいキスをした。
『あなたがいいの。その優しさが私だけのものならなおさら。』
「き、君だけだよ、、」
にっこり笑う君を見て顔が熱くなった。
そしてすっかり汗ばんだ僕の手をずっと離さずに握る君の手を今度は僕が強く、でも優しく握り返した。
今まで、色がなかったんだ。
僕の世界はずっと、、、
いろんなことに諦めて何も感じなくなって、全部が無で
だけど、君に出会ってさ
色づいたんだ。
ずっと生きてる世界なのに
見てきてる普通の風景なのに
日常なのに、、無って言ってるだけで見えてるはずなのに同じなのに
全然違うような気がして
明るくて
なんか輝いてて
本当にそれが嬉しくて
生きていてよかったと思えるんだ。
、、
「ありがとう」
『え?なにが?』
僕のついでた言葉に
ハテナを浮かべている表情の君が覗き込む
「なんでもないよ笑」
僕は彼女の手を握って歩き出した。
「こういうこともあるんだね」
はぁ、、
と見てたドラマの最終回の結末が切なくて
しんみりしてると
私の前にひょいっと顔を出す。
手をとって君がいう。
『僕と君だったらどう考えたってハッピーエンドだけど?』笑
しゅんとしちゃってかわいいな本当にって
ぎゅっとされて
へへっ私単純だなって
抱きしめ返した
君と目が合う
「、、照れるんだけど、、笑」
『いや、見つめられたから見返しただけだよ笑』
「ぁ、かっこいいなー好きだなーって思って、、照」
そっか、私が見てたのか
『ん、』
ありがとって言われて
「『…』」
って何とも言えない空気で
2人で照れちゃう瞬間があってもいいよね。
眠りにつく前に
とことことことこ
ぎゅっ、、、、
抱きしめさせてほしい
すんすん
匂いかがせてほしい
匂いかがれて照れてる君見せてほしい
でもできればそれにこたえて
頭なでてほしいなぁ
なんて、、わたし
欲張りかなぁ。