星空の下で君に言うんだ。
『僕と結婚してください』って。
君はどんな顔するかな。
僕はすっごく楽しみなんだ。
これから先の人生僕は君がそばにいて欲しい。
ずっと横に、僕の隣に。
今まで何度も、これから何度でもそう思うんだ。
たくさん準備した。
言葉も考えたけど、シンプルがいいなって、
服や髪型もいつも通りで、いや、まぁちょっとオシャレに、、、
僕たちの初デートはプラネタリウムだったんだ。君が星見るのが好きだから。
だから僕は満天の星の下で誓い、君に伝えるよ。
喜んでくれるといいなぁ。
「なににやにやしてるの?笑」
『え!いや、来週のキャンプ楽しみだなって、、!』
(あぶない、バレないようにしなくては!サプライズサプライズ、、)
君の横で僕はいつも通りにしていなきゃ。
気持ち溢れないように、、まだ、ね。
君がそれでいいならそれでいいし
それがいいならそれがいい。
君に合わせたい。
なのに、、
「私はあなたが良ければいいよ」って
君は僕がそれでいいのか聞いてくる。
『僕は君がっ、、』
「あなたの良い方に合わせたい」
ふふっ
と君は僕が君がいいと思う方に合わせると分かっているからちょっと意地悪な笑い方をした。
でもすぐ、
「私もおんなじなのよ」
「あなたが好きだから、、
2人で良いと思う方選びましょ?」
君は優しく笑った。
いつかの僕らの日常。平和でなにより。
このなんともいえない関係を終わりにしたくてお別れしにきた。君はやっぱりあっさりしてて、
「最後にひとつだけ、聞いてもいい?、、」
『うん、いいよ』
「私のこと少しでも好きだった?」
私がそう聞いたら
君は顔色ひとつ変えずに
『なんでそんなこと聞くの、別にそういうのはないよ。』
都合の良い関係で、他にもいるもんね、、。もともとそういうのはなしで関係持ったわけで、わかってたことで、ただ勝手に私がそれ以上の気持ちになってしまったから、、。
「そっか!そうだよね笑 変なこと聞いてごめん笑」
(泣くな。自分)
「じゃあバイバイ!」
引き止めてくれないかなとか、、
『バイバイ』
やっぱりって、言ってくれないかなとか、
そんな事思って、目に溜まったものをこぼさぬよう
私は彼の家を出た。
「ははっ、、やっぱり私だけ、、っ。」
一人になって流れたそれは本当に悲しくて、、哀しくて、
私もひとつだけ言えなかった、、
「、、大好きだった____。」
もう届くことはないその言葉は突然降ってきた雨が涙とともに流してくれると信じて、私は駅まで走った。
君が手帳を開いて予定を書いていた。
(あ、、)
『それ僕があげたやつだよね?』
「ん?うん!そうだよ」
『それかなり前にあげたペンだよね、もう柄の部分色なくなってるじゃない笑』
「まだ中のインクを換えれば使えるからいいの」
続けて君が
「私にとってはすごく大切なものなの、だからいいの。」
と、ペンを見つめる君の顔は
とても優しくてあたたかくて、、
僕は胸の奥がギュッとなった。
これは僕が初めて君にプレゼントしたものだった。
君のそういうところが僕は大好きなんだ。
「そういうけどこれ、私があげたブックカバーでしょ?もう色あせてるしこれこそ買い換えた方が良いんじゃない?笑」
『こ、これは僕の大切なものだっ』君からもらった、、
『まだ使えるから良いんだよっ、、』と口をとがらせて言ったら
「ふふっ」と君が笑った。
そして、コーヒーでも淹れようかとなんだか嬉しそうな君がキッチンに向かっていった。
「ねねっ!!私〇〇先輩に告白された!!」
『え?』
やばくない?とキャハキャハしてるけど僕は驚いて全然なんか反応できない
僕たちは幼馴染で家も隣でずっともう家族みたいに仲良しだけど、僕はそれ以上に君を女性として好きだからだ。
こんな嬉しそうに報告、、(つ、付き合うのかな。、、)
ずっといえないで、言わないでいたんだ、この関係が壊れるのが怖くて、、
だって君は、僕のことそんなふうに見てないだろうなと思って、でも、もう限界だ。
「え、あれ、なんか反応ぅすいね、(なんでだ、絶対からかってくると思ったのにそれに)、、」
「いや、あのさ、これ、今日、
『いかないで。』
「ぇ、、?」
『その先輩と付き合うの、、』
「な、なにそんな真剣に、ちが、今日エ」
『好きなんだ、ずっと。君のことがずっと好きだった。今も好き。』
僕の告白に驚いているようだ。
でもすぐ
「、、それ、、本当?嘘じゃない?」
『こんな時に嘘なんかつかないよ』
「いや、こんな時っていうかさ、、今日何の日か知ってる?」
『?、、、4月1日?なんの、、え、あ、っ
え?エイプリルフール、、え⁈僕の言ったことは本当に嘘じゃないよ!』
『本当に君が好きだよ』
「、、ごめん」
『え、、、(あ、こんなあっさりふられ、)』
「え、あ、!違うそれじゃなくて!!!」
すごいテンパって否定している
「、、、先輩から告白されたって、、いう、、」
申し訳なさそうにめちゃくちゃ下がった眉。
彼女の言わんとすることがわかった
僕はホッとして抱きしめていた。
びっくりしている君。
でも確かに聞こえた、
僕の背中にゆっくり手をまわしたあと
「あの、、私も、、すき、、好き」
『それは本当?笑』
とちょっと意地悪な聞き方だったかなと思いながらも君の顔を覗き込んだら
「ほ、ほんとっ」っていつもはあまり見せない頬を赤く染めた君の顔を見れたから満足。