れい

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君が手帳を開いて予定を書いていた。
(あ、、)
『それ僕があげたやつだよね?』

「ん?うん!そうだよ」

『それかなり前にあげたペンだよね、もう柄の部分色なくなってるじゃない笑』
「まだ中のインクを換えれば使えるからいいの」

続けて君が
「私にとってはすごく大切なものなの、だからいいの。」
と、ペンを見つめる君の顔は
とても優しくてあたたかくて、、

僕は胸の奥がギュッとなった。
これは僕が初めて君にプレゼントしたものだった。

君のそういうところが僕は大好きなんだ。

「そういうけどこれ、私があげたブックカバーでしょ?もう色あせてるしこれこそ買い換えた方が良いんじゃない?笑」
『こ、これは僕の大切なものだっ』君からもらった、、

『まだ使えるから良いんだよっ、、』と口をとがらせて言ったら
「ふふっ」と君が笑った。
そして、コーヒーでも淹れようかとなんだか嬉しそうな君がキッチンに向かっていった。

4/2/2023, 10:26:18 AM