雨音

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4/19/2023, 7:35:26 AM

全てが汚い
全てが黒い

色を感じないのは

しんだのと同じだな

お題
 無色の世界

4/18/2023, 9:13:41 AM

桜散ると

恋も散る

他校に行った
貴方とともに


お題
 桜散る より

4/16/2023, 2:04:27 AM

日の光が、格子窓からこぼれ落ちてくる朝の日。
見張り役がうっかり落とした小さな羊皮紙の欠片を拾って、love youとだけ書き残し、紙飛行機にする。名を書いたらばれてしまう。
格子窓から手をそっと出し、紙飛行機をサッと投げた。順調に見えた飛行機は、3秒もすれば斜め左下に脱線し、カサッと小さな音をたて、落下した。

「…届くはずが…ないものね。」
何日も飛ばして来たけれど、あの人の元へ飛んでいったものはもはやなく、すぐそこの草原にも届かなかった。もう、あの人に会うのは、無理なのかしら。

地面に落ちた、羊皮紙の紙飛行機は軍隊の列にグシャッと踏みにじられ、拾おうとするものなど誰一人いない。

哀れな飛行機の上を、鳥が静かに飛んでいった。



お題
 届かぬ想い

4/12/2023, 10:10:19 AM

薄濁る、梅雨の雨。
屋上は風が強く吹き荒れ
黒曜石のように、暗く 冷たい。

容赦なく打ち付ける鋭い雨が制服に滲み、じわじわと私を冷やす。

迷いなく足を浮かせる。
宙に傾く体

落ちていく
雨とともに、降り注ぐ

いつの間にか 落ちてたどり着いたのは

なにもない
薄灰色にただ染まっている

遠い空



お題
 遠い空へ より

4/11/2023, 11:45:02 AM

あの人。
私の、…何なのか分からないけど、
あの人は私の…私の…ハツコイ。

中学で三年というのが、あなたで
いっぱいで、
あっというまだった。

あなたは夢を追いかけて遠い学校へ行ってしまう

滑り止めで私のと同じ学校をいれていたのだけれど、第一の他校に無事、受かった。

…受かって、しまった


勇気を出して、卒業式の二週間前の放課後。

放課後にあなたを、よんだ。

「わた…し、あな、たの…こ、と…」
震える足と床しか見えない。静まった廊下の樺の木の床は冷たくて、私の何かをずるずるとすっていく。


今しか、ない。ない、のに…

応援したいけど、なんだか…

もうちょっとで私ともっといた気がして…

応援も…心からできなくて…

言葉にできないの



お題
 言葉にできない より

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