雨音

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あの人。
私の、…何なのか分からないけど、
あの人は私の…私の…ハツコイ。

中学で三年というのが、あなたで
いっぱいで、
あっというまだった。

あなたは夢を追いかけて遠い学校へ行ってしまう

滑り止めで私のと同じ学校をいれていたのだけれど、第一の他校に無事、受かった。

…受かって、しまった


勇気を出して、卒業式の二週間前の放課後。

放課後にあなたを、よんだ。

「わた…し、あな、たの…こ、と…」
震える足と床しか見えない。静まった廊下の樺の木の床は冷たくて、私の何かをずるずるとすっていく。


今しか、ない。ない、のに…

応援したいけど、なんだか…

もうちょっとで私ともっといた気がして…

応援も…心からできなくて…

言葉にできないの



お題
 言葉にできない より

4/11/2023, 11:45:02 AM