薄濁る、梅雨の雨。屋上は風が強く吹き荒れ黒曜石のように、暗く 冷たい。容赦なく打ち付ける鋭い雨が制服に滲み、じわじわと私を冷やす。迷いなく足を浮かせる。宙に傾く体落ちていく雨とともに、降り注ぐいつの間にか 落ちてたどり着いたのはなにもない薄灰色にただ染まっている遠い空お題 遠い空へ より
4/12/2023, 10:10:19 AM