にんげん

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4/18/2024, 10:46:56 AM

私の目には、華やかな色達が彼女を包んでいるように見える。
色を自由に操って、人の目を惹く彼女の行動や性格。周りの人がそんな彼女の人格を認めていた。かくいう私も彼女の人格を認めていた。妬むなんて事を脳がしたがらなかった。

そんな彼女が、私に色を塗ろうとした時、信じることが出来なかった。
彼女と私とでは格の差がありすぎる。そう感じたからだ。

彼女は諦めず、色を塗ろうとしてきた。
だから私は、そこまで色を塗ろうとする彼女に理由を聞いた。

実際、彼女は私と同じように『色』と云うものを飾り付けた、ただの『無色』だった。性格を創って、その人に合わせた色を探し当て、持ってきてぶつけるだけ。
彼女は、考えている様で、何も考えずにただ、ぼんやりした『無色』の世界を徊っていた。

私は、どうやったら色が創れるか、必死に探して、考えている『無色』の世界に意味を見出そうとしていた。

無色と無色は何も生まれない、ただの『透明』。
その透明を見据えるような事をしてしまったら、私達は、永遠と彷徨い続けることになるだろう。

だから私達は、その無色を──二人だけの世界に染めた。

無色の世界



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投稿4日目になるので、少々自分語りさせてください。
大体の投稿は全て私の体験談となります。自分の感性と体験を馬鹿みたいに書き連ねてるだけです。
創作してみたいとも思うんですが、テーマが出されては少々難しいのかなと、思いまして、あまり手を出そうとは思ってません。
話は変わりますが、これを始めるきっかけは、小説家になりたくて少しは語彙力や言葉遊びを鍛えたいなと思い、探したらこんなアプリがあったので、私大歓喜。めちゃくちゃ楽しいです。
これからも、皆さんの投稿を楽しみにしています。
最後に、私はちょー初心者なので、至らない所もありますが、自分の意見を大切にしながら見て頂けると私的には嬉しいです。
とりあえず、文章書くのは楽しい。数学消えちまえ

4/17/2024, 12:46:09 PM

乱れ咲く桜が眩しい。
新しい制服を纏った少年少女の姿を祝福するかのように、桜は誇り咲く。
私には、満開に咲く桜は、眩し過ぎる。別に嫌な思い出は無いけれど、私を皮肉っているかのように思えてくる。
新しい人生が始まる時と同時に、桜も咲き始める。だから嫌いなのだろうか。なんと言っても私は新しいことが嫌いだ。

反対に、散って行く桜は、言葉に言い表せない程好きだ。
桜色の花弁が、雨のように落花して行く様子は、正に私の様で親近感が湧くのだ。
落花した花弁は、地面に桜色の絨毯を敷き、人間に踏まれて色褪せる。
美しい桜が散った時、人間は一つ一つ美しい花弁を気付かずに、何事も無いように前だけを向き、歩んで行く。
かつて、咲き誇っていた桜の木もいつしか、何も無いただの色褪せた木と成る。

君が思っているより、桜はもっと儚いものなのかもしれない。数ヶ月で美しい姿が、失くなってしまう。
たまには、地面に敷かれた花弁の絨毯と何も無いただの色褪せた木を見てみるといい。思わぬ、出逢いがある。

人間も案外そういうものなのかもしれないな。

桜散る

4/16/2024, 10:55:37 AM


私達は、大人になるにつれて、夢見る心を失う。
子供は純粋な夢を持ち、自分の理想に向かって沢山の学びを得て、大きくなっていく。

しかし、実際に社会に出てみれば、心や言葉をを持った人間同士が、狭い世界の中で意見と云うものをぶつけ合う、理想とは程遠い夢なのかもしれない。
それを続けてきた人間は、いつしか持っていた純粋な夢や心を忘れ去っている。
気付いた時にはもう、寿命が近いだろう。

まあ、大人になると、『夢』は『目標』として変わっていくのだろう。

私は、ぼんやりした『夢』と云うものを一日でも抱えるなんて無理な人間だから、夢なんてもうこれ以降見ないが、折角だし、夢でも書いてみようか。

私の夢は──夢見る心を取り戻すことだ。

夢見る心

4/15/2024, 1:42:09 PM

小学校からの幼馴染が居るのだが、高校生になった今、LINEだけの繋がりとなってしまった。
私は、そいつに恋をしてしまっているのかもしれない。

私は、どちらかと言うと女っ気のない女で、いつも男子ばかりと遊んでいた。そんな中、いつも話しかけてくる一人の男がいた。その男がそいつだ。

彼と話が合う事が多かったし、帰り道も同じだったから、徐々に仲良くなった。
しかし、中学校に上がってから、男子としか遊ばなかった私は、思春期と言う周りの壁に立ち塞がれ、学校に行けなくなってしまった。

彼とは、暫く連絡すらもすることは無く、とうとう卒業式を迎えてしまった。
卒業式に顔を出向いた時、彼が嬉しそうにあの時のように、ゲームの話をしてくれた。その時、私はホッとした。何も変わってないんだな、と。

彼は、スマホを持っておらず、LINE見知らぬアカウントがいるな、と思ったら彼だった。私はとっても嬉しかった。

そう、よくよく考えて見ると、恋というものを大きくなるにつれて、知った時に彼の大切さに今気付いたのだ。小学校の頃あれだけ支えて貰えていたのに、私は何かしてあげれていたのかな、なんて思う日もあった。
彼の事を今でも忘れないし、忘れられない。

私には生憎、この気持ちを伝えれる勇気は無いし、そもそも直接会って話がしたい。伝えたとしても、彼の性格的に幼馴染だから、で終わってしまうかもしれない。

だから、私はこの気持ちをそっと胸の中に仕舞っている。

届かぬ想い──