これまでずっと…
…
私は来る者選び　去る者は追わずを通している

今までの経験で　初対面でとても愛想のいい人は
油断ならぬ相手ということを　知っている
とにかく　人当たりのとても良い人も　同じ
頼んでもいないのに　めちゃくちゃ親切な人も

簡単に何も疑わず　相手を信じ過ぎると
いけないぞ　と警告が鳴り響く　心の中で

何かの目的があって近付いてくる人の雰囲気は
だいたい　似てる　男も女も

きっと　私はサバサバして冷たく　バッサリ
相手をいともたやすく　関係を切る人だと
思われている
なので　私の知らない所で　沢山傷付けて
泣かせていたり　恨まれたりしている　と思う

これまでずっと　私はドラえもんだった

誰かの為に怪我をするかもしれない
体調が悪くなるかもしれない
すぐサポート出来るように待機しておかなくちゃ
と　勝手に誰かを心配して　何かの役に…と　
様々な薬や絆創膏やちょっとしたお菓子などを
持ち歩いていた
親切ぶって

でも　誰かを知らぬ間に傷付けるのと同じ様に
自分も　頼っていた人　信じていた人に
こっぴどく手のひらを返されることがあった
同じような気持ちでいたのは　私だけか
大切な事を共有していたと思っていたのは　私だけ
そっか　そうなんだ

もう　誰かに　風邪薬持ってないか？
のど飴持ってる？　絆創膏ある？
ちょっと甘い物持ってないか？　と聞かれても
知りませんよ
辞めたんです　ドラえもん
もう　異次元ポケットも捨てました
あしからず　ですよ

これまでずっと　人との距離感を
間違えてた事に　気付いたから
バッサバッサと　遠慮なく必要のない関係は
切っていこうと　思ってる
何を言われようが
知ったこっちゃ　ない

初対面での相手を　見極める事に
集中
きっと　良い出会いもあるはずだから


*読んで下さり　ありがとうございます*

１件のLINE…
…
相手に送ったメッセージ
その相手にもよるけれど　あれ　ん？
内容　変だったかな
何か伝え方おかしい表現してなかったかな
気に障るような言い方になってたかな

たった1つのメッセージにも
既読の印が付かないと　不安になるのは
いつからだったのかな

いつどんな状態でも　好きな時に読めるメッセージ
既読さえ付けば　相手にも伝わったんだ　と
安堵する
そして　返事がこないとそれはそれで　
ヤキモキしてしまう
読んだよね？　それで　その返事は？

自分の事ばかり　考えている証拠

既読スルーとは　いうものの
別に　読んでくれたのが解っただけでも
いいじゃない　と思う
急ぎの用件なら　電話しようよ
早く知りたいなら　LINEに任せちゃ駄目だよ

駆け引きしているようで　実は　そうでもない
何秒後に返事しなくちゃならない事はない
面と向かって　口で言えないような事を
文字にして気楽に　送るなら
気楽に　相手の都合と返答を　待とうよ

１日の内　１件のLINEで　ハラハラしたり
ドキドキしたり　ヤキモキするよりは
送る前に　しっかり確認して
いつ　その返事が来てもいいタイミングと
自分の気持ちの余裕のある時を見極める事

それ　大事

既読スルーを　怖がるな


*読んで下さり　ありがとうございます*

目が覚めると…
…
まず　腕を伸ばす
いつも必ずどちらかの腕がしびれているから
手のひらも指先からニギニギする
そして
今日は…何曜日だ？　なんのゴミの日だ？
何年の何月何日だっけ？
確認　確認

次は　お弁当を作る日だったかな
買い物するもの　何だったかな
朝から　やらなければならなかった事は…
ここまで　ひと通り
目が覚めると行うルーティンだ

むくっ　起き上がる
うっ　腰が痛い
そんな毎朝　いつも同じくいつも通り

目が覚めて　今日を考えること
自分の名前がわかること
それは　これからどんどん年老いていくにつれて
必ず忘れない日課にしようと思っている

目が覚めて　もし記憶が混濁していたら…
もし　見知らぬ場所で目覚めたら…
もし　何もかも解らなくなってしまったら…
もし　異次元に飛ばされて　異世界へ転移したら…

そんな事はない
とは　言い切れない未知の行方
怖い　とても怖い
でも　もしも　そうなってしまったら
私はきっと　絶望より　まっいっか！と
開き直って　考えてもわからない事はしないはず

いっそ　楽しもう　怖いと思ってても
お腹はきっと空くし　喉も渇く
なるようにしかならないのだから　と腹をくくる

ただひとつだけ　心底恐ろしいのは
明日も目覚められると思っていても
目が覚めることがないかもしれないという　こと
それは　誰にも予測できないからね
見られたくないモノは　いつでも　どうにも
出来るようにしておかなくちゃ！　と
今　物凄く　思った…




*読んで下さり　ありがとうございます*

私の当たり前…
…
目が覚めて　朝起きれること
ベッドの上で　手と足を上に挙げて
ブラブラと　体操出来ること

階段を昇ったり降りたり出来ること
息を吸って　肺まで空気を取り込めること
自転車に乗れること
しっかりと　つま先から踵を下ろして歩けること
感情を　きちんと表に出せること
我慢できること

手や指や足や耳や口や目や体の細部まで
動かせること
相手があって　自分もここにいれること
相手の気持になって　考えられること
自分の事を　よく知ろうとすること
駄目な部分も　頑張っている所も　よく理解して
日々の課題を　見つけること

蛇口をひねったら　冷たい水が出ること
体の芯から温まる　お湯が簡単に手に入ること
美味しい食べ物を　あぁ美味しいなと思いながら
ありがたく　食べられること

普段の当然と思っている全ての日々の事を
当たり前　と思わないように暮らすのが
私の当たり前

自分の常識だけでは　知れない様々な考え方を
知ろうとすることも　忘れてはいけない
当たり前

いつも　そばにいてくれる大切な人が
ずっと　これからもそばに居てくれる事は
当たり前なんかじゃない　ってことも
忘れちゃいけないのよ



*読んで下さり　ありがとうございます*

街の明かり…
…
賭けをする
何となく始まった　昔からの癖
例えば
横断歩道で　点滅する前に　渡りきれるか
白線だけ踏んで　渡りきれるか
道の先　1つも停まらず青信号で進めるか
緑色の車が　予想した台数　目の前を走っていくか
全て　クリア出来たら　勝ち

何ということはない　取るに足らない勝負
目標を立てて　達成したら良い日になりそうで
大人になっても　やめられない

誰にも迷惑をかけない
自分だけの　遊びみたいなものだ
誰かと競うわけでもないし　気楽にね

そんな遊びの中で　テンションが上がるのは
ポッと　街灯がつく瞬間に出くわした時
ポポポポ…と順番に　正しく明かりが灯る
心のなかで　つい　おおおおおおぉ
そして　ガッツポーズ
何個　見れたか

周りの道行く人達に　見た？今の　見た？と
聞いて回りたくなる程　嬉しい

街の灯りは　平和と希望の象徴だ

上から見下ろす街の灯りも
外界から周りを見て確認する街の灯りも
そこかしこに　誰かが暮らしていたり
誰かがまだ仕事をしている気配
あぁ　人々が明かりのある場所に居るんだなぁ　と
しみじみ　思う

予期せぬことで　真っ暗な状態になってみて
初めて気付かされる　この明かりの幸せ
電気の明かりも
キャンドルの明かりも
やっぱり　落ち着く　優しい　光だ

様々な国の
様々な場所の
街の明かり
自分が　住んでいるこの街の明かりを
今は　愛おしく思う



*読んで下さり　ありがとうございます*