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街の明かり…

賭けをする
何となく始まった 昔からの癖
例えば
横断歩道で 点滅する前に 渡りきれるか
白線だけ踏んで 渡りきれるか
道の先 1つも停まらず青信号で進めるか
緑色の車が 予想した台数 目の前を走っていくか
全て クリア出来たら 勝ち

何ということはない 取るに足らない勝負
目標を立てて 達成したら良い日になりそうで
大人になっても やめられない

誰にも迷惑をかけない
自分だけの 遊びみたいなものだ
誰かと競うわけでもないし 気楽にね

そんな遊びの中で テンションが上がるのは
ポッと 街灯がつく瞬間に出くわした時
ポポポポ…と順番に 正しく明かりが灯る
心のなかで つい おおおおおおぉ
そして ガッツポーズ
何個 見れたか

周りの道行く人達に 見た?今の 見た?と
聞いて回りたくなる程 嬉しい

街の灯りは 平和と希望の象徴だ

上から見下ろす街の灯りも
外界から周りを見て確認する街の灯りも
そこかしこに 誰かが暮らしていたり
誰かがまだ仕事をしている気配
あぁ 人々が明かりのある場所に居るんだなぁ と
しみじみ 思う

予期せぬことで 真っ暗な状態になってみて
初めて気付かされる この明かりの幸せ
電気の明かりも
キャンドルの明かりも
やっぱり 落ち着く 優しい 光だ

様々な国の
様々な場所の
街の明かり
自分が 住んでいるこの街の明かりを
今は 愛おしく思う



*読んで下さり ありがとうございます*



7/8/2024, 11:08:24 AM