僕と一緒に釣りに行こう!
僕と一緒に街に行こう!
僕と一緒に歩こう!
僕と一緒に なんて、僕には言えない。
こんな簡単な言葉なのに、僕は言えないんだ。
みんなと会話してると、すっ、と後ろに引いてしまう、そんな僕。
君を誘いたい、あいつと遊びたい、仲間になりたい、輪に入りたい。
どうして、みんな、言えるのかな?
修学旅行の班割りも、仕事の相棒も、異性へのお誘いも
この言葉から始まるよね。
一言、言う事ができれば、人生変わるのにね。
でもわかってるよ。
わかってるから、ダメなんだね。
だって、一緒になっちゃったら、今度は、いつか、別れるのかも知れない。離れるのかも知れない。また仲間はずれにされるかも知れない。そして、そうなるのが怖い。
だから、僕は、言えないのか
だから、僕は、言いたくないのか
でも、どこかで、孤独に、さよならしたい自分がいる。
「僕と一緒に」
君とを繋ぐ、大事な言葉。
言う時は、その思いをいっぱい、心に詰めて、言いますね。
「僕と一緒にがんばろう」 って。
cloudy day
晴れの日はいいよね、
太陽が燦々と輝き、暖かくて、気持ちが良く、景色も全て鮮やかに見える。
雨の日は、ちょっと悲しいけど、でも嫌いじゃない。
泥道を歩くと、何故か力強く歩いてしまう。もういいや、を越したら、こちらのものだ。
雪の日は、寒いし、鼻水出るし。でも好きです。
ボード乗るのも好きだし、スキーで、下手くそだから、雪山に突っ込んで、一人雪だるまを作れるからだ。
雷の日は、少しそそられる。
興味本意で買った天気の本の通り、ピカーって光ってから、秒数を数え、地図を広げて、この辺で光ったのかな?とか、一人天気予報士をしてる。ちなみに現在、天気の本は、どこにしまったか、謎である。
問題は、曇りだ。
まず、はっきりしない。天気も、気持ちも。
出かけようと思うけど、雨くる?もつかな?傘?カッパ?
頂上、景色だめかな? 釣りで雨降ったら退却じゃん。
でも、降らない期待もある。 はっきりしない!
僕の心と一緒だ。はっきりしない。
だから、曇りも好きなのか、嫌いなのか、わからない。
でもね、雨降り後の雲は好きなんです。
パーっと晴れて、水たまりに白い雲が写ってるの、見た事ありますよね?すごく綺麗ですよね。僕だけかな?
とにもかくにも、雲は、心を曇らせる。この僕の文章の様に。
もうひとつ
My vision is cloudy
スマホで英語を読むには、おじさん、目がぼやけて、読みづらいんです。
あー、落ちも曇ってるなー
今日のところは、 皆様。おあとがよろしい様で。
虹の架け橋
虹か、 どれも、どこで見ても綺麗だよね。
山頂で見る虹は、雨や霧がパーっと晴れた後、目の前に大きく、鮮やかに、そして360度遮るものがないので、遠くの山と山に、まるで橋が、架け橋が架かっているかの様に、ダイナミックに出てくる。
釣りの虹は、幻想的だ。僕は山岳渓流なので、よく名もない滝に遭遇する。見る角度によってだが、いつまでも消えないのだ。滝から流れ落ちる水飛沫が、霧となって、幻想的になる。川のせせらぎ、木の間から流れる風の音。鳥のさえずりがその場所に音を集め、霧の効果があれば、まるで神の舞い降りる舞台だ。
でも、1番は、息子とみた虹だろう。
息子が小さい頃、車でドライブに行った時だっただろうか?
田園風景の中に突然、虹が現れた。
虹は、僕も見たことのないくらい、7色?、とにかく鮮やかに見えた。
運転を止めて、しばらく家族で眺めていたら、息子が数え始めた。
「1.2.3.4.5.6」
「赤、青?オレンジ、うーん」
「ねぇ、虹は何色があるの?」
馬鹿な僕は即答出来ない。でも7色なのは知っている。
「7色あるはずだよ」
息子は一生懸命に色を数えていた。虹が消えるまで。
僕はそんな、目を丸くしていた、キラキラさせていた息子が大好きだ。
その息子は、いま離れて暮らしている。
ずーと会っていなく、連絡も時々だ。
話しても、あまり会話が出来ず、終わってしまう。
もちろん、ラインも、 そっけない。
どうか、この虹が息子の所まで届いてくれますように。
息子は覚えているかな?
どこかで、この虹を見ていたらいいな
そうしたら、もう少し息子と会う、話せる、きっかけが、できるのに。
そう、 僕と息子の、架け橋になってくれそうだから。
仕事中、田園の中に虹が架かっているのが見えた。
息子と、家族と見たあの光景を思い出しながら。
既読がつかないメッセージ
「愛してる」
君に何万回言っただろう。
人目を気にして、真夜中に行く公衆電話、積み上げた10円玉、
1畳もない電話BOXで僕は、悲壮感で、心が打ちひしがれた。
先週まで、いい感じだった。
会える日は少ない、お互い違う学生、高校生と大学生。そして、実家と下宿。田舎から続く2年の恋が終わろうとしていた。
理由は、お互いにある。互いに近くを求めたのかもしれない。君を求める僕、愛を求めた君。
話は最後のクライマックスだろう。僕はまだ、いや、たぶん「愛してる」のか?君は、「愛してくれている」のか?
強い雨音が部屋を打ちつけ、悪い所が聞こえない。いいんだ、うやむやで、このまま、何日か後、「今度、いつ会おうか」とか、また話せるのかも。
悲壮感から、何ヶ月たっても、電話はこない。電話も出来そうにない。手紙も何通か送った。それなりの文章で、必ず「愛してる」をつけて。
でも、返事もなく。ただ、時間だけが過ぎていく。
うやむやの使い分けを僕は間違っていた。
君に対しても、僕に対しても、うやむやにしてはいけなかった。
「既読がつかないメッセージ」
今の時代なら、こう表せるのかな?
昔の若かりし記憶を、ふっ、とのぞいてみた
雨の日の夜の出来事だった。
うやむやから半年、僕から、君の思い出を送った。
君からも思い出の返事が届いた。
僕は、ある夜、下宿の庭先で思い出を焼いていた。自分に流す資格は無いかもしれないが、泣いていたらしい。
隣に座って、黙って一緒にいてくれた、親友が、そこにいた。
「もう、すっかり秋だなぁ」
秋は、紅葉シーズン
山々は、色鮮やかな紅葉色になり、澄んだ青空が、より紅葉を美しくさせる。そして、もう一つの楽しみが釣りだ。できれば山岳渓流が良いだろう。紅葉と青い空、そして清流のコントラストがなんと見事なことか。その素晴らしい風景の中で、釣りをしている自分は、なんて贅沢なのだろう。
この時期は、春から育ったお魚が大きくなり、釣りごたえがある。僕は、自分の食べる分だけは、釣り上げて持ち帰り、後はリリースで遊ぶ。ニジマス、ヤマベ、イワナ等々、ルイベでも良し、揚げてもよし、焼いても良し、日本酒にも良し。まさに秋ありがとうだ。
心に染みて、胃に染みて、そうしたら後は身に染みなきゃ。
温泉だ。
釣り終わりには、必ず温泉に立ち寄る。
地球の底から湧き上がる露天風呂だ。
檜風呂なら、なお良い。岩も好きだ。樹々がなびく音と川のせせらぎ、そして温泉の湧き出る音が、自然のオーケストラとなり、僕の心に響かせる。そして檜の香り、じわっと温まる泉質。もはや、僕の五感全てがリラックスして、温泉で休眠してしまいそうだ。
「また、明日から仕事だなぁ」
と、思いながら でも、今だけは忘れよう
「あっ、帰ったらまず、魚、捌かなきゃ」
紅葉が遠ざかり、いつもの日常に戻っていく。時々だから良いのだろう。季節と同じで、紅葉も、休みの楽しみも、時々だからこれだけ感動するのだろう。
「もう、すっかり秋だなぁ」
昨年の秋色を思い出していた、今日、この頃の僕だった。