ひろ

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9/21/2025, 11:17:21 AM

虹の架け橋

虹か、  どれも、どこで見ても綺麗だよね。

山頂で見る虹は、雨や霧がパーっと晴れた後、目の前に大きく、鮮やかに、そして360度遮るものがないので、遠くの山と山に、まるで橋が、架け橋が架かっているかの様に、ダイナミックに出てくる。

釣りの虹は、幻想的だ。僕は山岳渓流なので、よく名もない滝に遭遇する。見る角度によってだが、いつまでも消えないのだ。滝から流れ落ちる水飛沫が、霧となって、幻想的になる。川のせせらぎ、木の間から流れる風の音。鳥のさえずりがその場所に音を集め、霧の効果があれば、まるで神の舞い降りる舞台だ。

でも、1番は、息子とみた虹だろう。
息子が小さい頃、車でドライブに行った時だっただろうか?
田園風景の中に突然、虹が現れた。
虹は、僕も見たことのないくらい、7色?、とにかく鮮やかに見えた。
運転を止めて、しばらく家族で眺めていたら、息子が数え始めた。
「1.2.3.4.5.6」
「赤、青?オレンジ、うーん」
「ねぇ、虹は何色があるの?」
馬鹿な僕は即答出来ない。でも7色なのは知っている。
「7色あるはずだよ」
息子は一生懸命に色を数えていた。虹が消えるまで。
僕はそんな、目を丸くしていた、キラキラさせていた息子が大好きだ。


その息子は、いま離れて暮らしている。
ずーと会っていなく、連絡も時々だ。
話しても、あまり会話が出来ず、終わってしまう。
もちろん、ラインも、  そっけない。



どうか、この虹が息子の所まで届いてくれますように。



息子は覚えているかな?

どこかで、この虹を見ていたらいいな

そうしたら、もう少し息子と会う、話せる、きっかけが、できるのに。



そう、  僕と息子の、架け橋になってくれそうだから。


仕事中、田園の中に虹が架かっているのが見えた。

息子と、家族と見たあの光景を思い出しながら。

9/21/2025, 1:20:30 AM

既読がつかないメッセージ

「愛してる」

君に何万回言っただろう。

人目を気にして、真夜中に行く公衆電話、積み上げた10円玉、
1畳もない電話BOXで僕は、悲壮感で、心が打ちひしがれた。

先週まで、いい感じだった。
会える日は少ない、お互い違う学生、高校生と大学生。そして、実家と下宿。田舎から続く2年の恋が終わろうとしていた。

理由は、お互いにある。互いに近くを求めたのかもしれない。君を求める僕、愛を求めた君。

話は最後のクライマックスだろう。僕はまだ、いや、たぶん「愛してる」のか?君は、「愛してくれている」のか?

強い雨音が部屋を打ちつけ、悪い所が聞こえない。いいんだ、うやむやで、このまま、何日か後、「今度、いつ会おうか」とか、また話せるのかも。

悲壮感から、何ヶ月たっても、電話はこない。電話も出来そうにない。手紙も何通か送った。それなりの文章で、必ず「愛してる」をつけて。

でも、返事もなく。ただ、時間だけが過ぎていく。

うやむやの使い分けを僕は間違っていた。
君に対しても、僕に対しても、うやむやにしてはいけなかった。

「既読がつかないメッセージ」

今の時代なら、こう表せるのかな?

昔の若かりし記憶を、ふっ、とのぞいてみた
雨の日の夜の出来事だった。




うやむやから半年、僕から、君の思い出を送った。
君からも思い出の返事が届いた。

僕は、ある夜、下宿の庭先で思い出を焼いていた。自分に流す資格は無いかもしれないが、泣いていたらしい。
隣に座って、黙って一緒にいてくれた、親友が、そこにいた。


9/19/2025, 3:42:56 PM

「もう、すっかり秋だなぁ」

秋は、紅葉シーズン
山々は、色鮮やかな紅葉色になり、澄んだ青空が、より紅葉を美しくさせる。そして、もう一つの楽しみが釣りだ。できれば山岳渓流が良いだろう。紅葉と青い空、そして清流のコントラストがなんと見事なことか。その素晴らしい風景の中で、釣りをしている自分は、なんて贅沢なのだろう。

この時期は、春から育ったお魚が大きくなり、釣りごたえがある。僕は、自分の食べる分だけは、釣り上げて持ち帰り、後はリリースで遊ぶ。ニジマス、ヤマベ、イワナ等々、ルイベでも良し、揚げてもよし、焼いても良し、日本酒にも良し。まさに秋ありがとうだ。

心に染みて、胃に染みて、そうしたら後は身に染みなきゃ。
温泉だ。

釣り終わりには、必ず温泉に立ち寄る。
地球の底から湧き上がる露天風呂だ。
檜風呂なら、なお良い。岩も好きだ。樹々がなびく音と川のせせらぎ、そして温泉の湧き出る音が、自然のオーケストラとなり、僕の心に響かせる。そして檜の香り、じわっと温まる泉質。もはや、僕の五感全てがリラックスして、温泉で休眠してしまいそうだ。

「また、明日から仕事だなぁ」

と、思いながら  でも、今だけは忘れよう

「あっ、帰ったらまず、魚、捌かなきゃ」

紅葉が遠ざかり、いつもの日常に戻っていく。時々だから良いのだろう。季節と同じで、紅葉も、休みの楽しみも、時々だからこれだけ感動するのだろう。

「もう、すっかり秋だなぁ」

昨年の秋色を思い出していた、今日、この頃の僕だった。

9/18/2025, 10:50:17 AM

もしも、世界が終わるなら

最後まで、君のそばに寄り添おう

もしも、世界が終わるなら

最後まで、kissして、抱き合っていよう

僕は、1人ではいたくない

君の笑顔が、僕の全て

新たな世界が創造されても

君がいないなら、僕は生きるのを望まない

この世界で、やっと出会えた大切な君を

僕はもう、離したくない

僕は、また、新たな世界でも
君と怒ったり、悲しんだり、苦しんだり、笑ったり
感動したり、失望したり、悩んだりするだろう

「それでもいいかい?」

神に祈りを捧げます

どうか、永遠に、君のそばに寄り添える様に

そして、いつも君が、笑顔で僕に微笑むように


もしも世界が終わるなら

最後まで、君のそばに寄り添おう

そして、2人で語り合おう

僕らの愛の物語を

9/17/2025, 1:54:25 PM

くつひも

僕らは、いつも君を応援している。

ある時は、君の初めての「たっち」に貢献し、
ある時は、運動会で、君と共に走ったね。

僕らは、いつも自分を誇りに思う

ある時は、君の初めての面接に付き合って、
ある時は、日本代表の試合にも出させてもらった

僕らは普通のくつひもだ。
仕事は、君を守ること。

雨の日も、風の日も、雪の日だって、守るんだ。

だから、お願いがあるんだ。

どうか一緒に泣かせておくれ
どうか一緒に笑わせておくれ

そして、どうか、一緒に、僕らと歩んでおくれ

汚れて、ボロボロになって、僕が年を取るまで

君の姿をこの体で、感じていたいんだ。



くつひも

僕らは、いつも、君と人生を歩んできた

でも、もう終わりみたいだ。

今度は、息子と、新たな人生を楽しんでおくれ

君と、共に結ばれた事に     ありがとう




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