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3/15/2023, 2:56:09 PM

「なんでずっとそばに居てくれるって言ったじゃん!!もういいよ何も聴きたくないから」
電話を切ってからもやりきれない感情が永遠に湧いてきて傍に置いていた大切な花瓶を床に倒した。ガチャンと静まった室内にガラスの割れる音が響く。
電話口で大好きな人に別れを告げられた。
唐突すぎる別れ話だった。
「こんな花受け取るんじゃなかった…」
花瓶には彼から貰った白い花弁にうっすらと紫色の線が入った花を活けていた。
一緒に街を歩いている時に通った花屋さんで思わず綺麗な容姿に惚れ込んでじっと見つめていたら彼がプレゼントしてくれたものだ。

「この花すごく綺麗…なんて名前なんだろう」
「Springstarflowerっていうらしいよ、ほらここに名前書いてある」
「春の星の花か、すっごく名前も素敵な花だね」
なにがSpringstarflowerだ、春の星の花?ふざけないで欲しい。店員さんが「この花の花言葉は星に願いをなんですよ〜」なんて笑って言っていたから彼との将来がずっと続くように願ってしまった。それなのに叶えてくれなかった、なにが星に願いをだ。
ふざけないでほしい。

花瓶を割ってから数日が経った。
何も食べる気もしない、かといって眠ることも出来ず何もすることが出来なくて仕事にも行かなくなった私を心配して友達が家に来てくれた。
「あちゃ〜、酷い荒れようだねこりゃ。まあこうなるのも仕方ないか、とりあえず掃除してご飯食べよう!掃除しておくからお風呂入っておいで、お湯にでもゆっくり浸かってきな。」
そう言って半強制的に浴室に放り出されて何日かぶりのお風呂に入った。彼と最後に電話してから自分がどうやって過ごしてきたのか分からない。彼女が家に来なかったらこのまま孤独死していたのだろう、でもそれでいいとすら思う。
「なんでそれ、捨てていいよ。てか捨てて」
お風呂からあがると机の上にはあの日の花が丁寧にコップに活けてあった。
「なんでよ〜せっかく綺麗なのに!君この花ちゃんと知ってる?」
知ってる。もうこれ以上思い出させないで
「ハナニラっていうの。花言葉は恨み、卑劣、悲しい別れ、耐える愛。ネガティブな花言葉しかない珍しい花なんだよ〜きっとこの花を最初に見つけた人は失恋した後だったんだろうね、儚げな姿を自分と重ね合わせたのかな。この花彼岸花の仲間なんだよ」



…落ちが見つかりませんでした🥲🥲
ちょっと時間を置いて考えます
ハナニラの花は春に咲く花です、今日お散歩してて見つけたの
きっとどこにでも咲いている花だからみなさんも探してみてください( ¨̮ )

3/13/2023, 3:46:16 PM

「ずっと隣にいるよ、大丈夫だよ」
「そう言っていなくなるのが人間なんだよ笑ずっとなんて言葉存在しないし証明するとか言ってみんな居なくなっちゃうからわかってるから、ずっと隣にいるなんて言わないで」
ハンドルを握りしめながらかわいた笑顔をうかべている私は彼の目にどう写っているのだろうか。
「ずっと隣で君のことを見守りたい」「隣にいさせて欲しい」「隣で色んな景色を見たい」「隣にいて欲しい」
そう思うことなんて沢山あった。

吹奏楽の演奏を聴きに行く機会があった。
どのような曲想で作者はどのような想いを込めて創ったのか、曲を聴きながらパンフレットを読み込んでいくなんとも不思議な空間が広がる少し特殊な演奏会。
「次に演奏致します曲は、南国のコバルトブルーの海を描いた曲です。私は南国の海をテーマに作曲してくれと依頼された際、実際にこの目で見たことは無いので様々な本や資料を使って取り込んでいきました。その中でも特に印象に残ったのが真っ青な海が真っ黒に染まったという本です。」
この本は、私の知っている本だ。私が今1番気になっている著者が執筆した本。曲全体的にどこか懐かしいような、それでいて想いだしたら壊れてしまいそうな雰囲気がした。聴いていて何故か涙が溢れた。きっと演奏した団体が全国でも有名な、感受性の高い音楽を届けることの出来る高校生達だったからに違いない。決して、断じて違うのだ。なにも考えてないし何も思い出してない。

次に聴いた曲は、とある地域の民謡だった。
指揮を表しながらその地域の独特さを表す曲。
春には桜、夏には大きなお祭り。夏の部分に差し掛かった瞬間に「この人と一緒に夏を過ごしたい」と勝手に考えていてはっとさせられた。
隣で夏をすごしたいと思った。
暑くて外に出たがらないだろう、殊更今年の夏は外に出る機会がないからきっと私は出ない。
人混みがお互い嫌いだから夏祭りに行こうと言ってもきっと行けないのだろう。
ただ夜の虫の音を聴きながら河辺でゆっくりりんご飴が食べたいと思った。
何を話すでもなく、夜にのんびり話がしたい。
曲を聴いていて想ってしまったのだ。

「ずっと隣にいさせて欲しい。」
この言葉を信じるのがずっと怖かった。
また居なくなってしまったら?1人になってしまったら、
もうあんな思いをするのは二度とごめんだった。
今でも怖い。けれど一つだけわかったことがある。
「きっと今の君はそう思ってくれてるから言ってくれるんだよね。もしも変わってしまったとしてもそれはしょうがない事で、でもあの時の君はそう望んでくれていたと思えば少しだけ心が軽くなるんだ」
人を信じるのが本当に怖くなった。傷つくくらいなら傷つけた方が100倍増しだと本気で思った。
傷つくのが怖かった。
だけどこのままじゃダメだと思うから
ゆっくり前を向き始めようと思った。

春風に身を包まれて。

3/5/2023, 10:23:43 AM



心に少しゆとりが生まれた。朝早いけれどそれなりに楽しい派遣のバイトを見つけてからスケジュールが昔のようにパンパンになって分単位で動く生活。メンタルが優れないからとここ半年ずっと床に伏せっていたけれど少し前のような生活を取り戻すことができているように感じる。
毎週日曜日は楽団の練習に行って音楽に触れることも出来るようになった。スキマ時間に資格取得の勉強をすることもできるようになった。洋服ももう半年以上同じのを着回ししているから新しいのが欲しいし、髪も染めたい。コスメも新調すべきだろうかと脳内会議では久方ぶりにマイナスなことではなくプラスな議事録が並んでいる。

3/1/2023, 8:41:03 AM

遠くの街へ

2/24/2023, 10:26:37 AM

扉を開けると、春の空気の香りがした。
それと同時に大量の花粉、スギ花粉では多分ないからまだマスクをしていれば何とかなるけれどこれからの時期ティッシュとお友達になる未来が見えて顔を顰めた。

書ききらんかった〜🥲

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