紙兎

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2/11/2026, 1:14:24 PM

この場所で

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いつまで待つの、と聞かれた。
きっと捨てられたんだろう、もう帰ってこないかもしれない、どこか違うところで良い人でもできたのでは…?
そんな心無い言葉も多く浴びせられた。

「 必ず戻る 」

そう、あいつが言ったから。
俺は幾千幾万過ぎようともここで、この場所で、お前を待ってる。

2/5/2026, 1:37:38 PM

溢れる気持ち

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夏風に吹かれる黄金色の髪。

地平線まで広がる海原のような翡翠の瞳。

気難しそうな顔をしながら、俺を見ると緩く微笑むその口元。


「 なにを笑っているんだ 」


不機嫌そうに低くなるその声も。

愛しい、と。

そう思う気持ちが湯水のように溢れてやまないのは
お前が俺の唯一だからだろうか。


「 なんでもないよ 」


俺がこんなにお前を愛していることを、お前は知らないだろう。

1/31/2026, 1:51:29 PM

旅路の果てに

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永い、永い時を過ごした。

雨の日も、風の日も、嵐の夜も…

春夏秋冬(ひととせ)過ぎ、また、永い時を過ごし君を想う。

ああどうか、息災で。
旅路の果てに俺がいることを、忘れないで。

1/22/2026, 12:42:40 AM

特別な夜

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「 …今夜は流星群が見られるんだそうだ」

不器用な誘い文句にただ苦笑いして、知っているよと頷いてやる。
だって朝一緒に聞いていたじゃないか。

案の定、困った顔で固まってしまったアイツ。
ちょっと誘い方がお粗末なんじゃないかな?
仕方がないから少しだけ助け舟を出してやろう。

「俺は遅くまで仕事なんだ…」

起きていられるの? いつも早寝早起きのお前が。
俺が誘ってもちっとも起きていられないじゃないか。

1/18/2026, 11:48:19 AM

閉ざされた日記

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彼を失った。
みなを明るく照らす太陽のようなヤツだった。

亡骸はなにも残らなかった。

ただひとつ、部屋の片隅に隠すように置かれた一冊の日記帳。
鍵も、なにもかかっていないただのノート。

指でつつけばすぐに中身を覗けるであろう、そのノート。
けれど俺には、未だ中身を見る勇気がない。
ノートの表紙を指の腹で撫で、ひとつ息を吐く。

「 あいつが、なにを思っていたかなんて 」

恨み言であればいい、けれど愛されていたなんて知ってしまったら、きっと俺は耐えられない。

そして、今日も俺はその閉ざされた日記を指の腹で撫でるのだ。

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