藍(らん)

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7/13/2023, 11:47:53 PM

#57「優越感、劣等感」


 僕が優越感に浸るとしたらなんだろう

 自分のことすら分からない僕は

 何を誇っていいんだろうか

 劣等感だけが募ってゆく

 周りと同じかそれ以上の実力が欲しい

 周りから役に立てと言われても困るんだ

 僕は僕なんだ

 君の期待に応えられるほど

 僕は有能なんかじゃないよ

7/12/2023, 11:49:26 AM

#56「これまでずっと」


 怖い夢を見た

 人が殺されてしまう夢を

 これまでずっと私が嫌っていた人が

 通り魔によって刺されて死んでしまう場面を

 嫌いだから、と人は感情によって悪口を言う


 自分の一言で

 相手が傷つく

 相手が病む

 相手が自殺する……


 16~18歳頃は

 前頭葉に繋がる神経線維が特に発達する

 親からの言葉の暴力が

 脳のネットワーク構造に重大な影響を与え

 子供たちに言葉の暴力を浴びせれば

 ストレスに対して弱くなってしまう


 その年齢でなくても言葉は人を傷つけ

 見えないナイフで抉る

 その言葉は本当に傷つかないか

 もっと俺らは考えていくべきではなかろうか

7/11/2023, 10:36:32 PM

#55「1件のLINE」


 春休みに入りのんびりと過ごしていた

 朝、目が覚めるとLINEが来ていた

 LINEを送ってくる人は滅多に居ない

 寝ぼけた頭で通知の内容を確認する

 そうするとそこには彼氏から来ていた



 「今日会えたりする?

 会えるならそっちに行く」



 私はこれに嫌な予感がした

 私が行けば時間もお金も節約できるのに

 そう思ってこのことを彼に伝えてみた

 彼は自分がしたいことに置き換える

 「ドライブがしたいからいいよ、気にすんな」

 
 -数時間後-

 近くのファミレスへ入店

 席に着くなり彼は声掛けてきた

 「今日は俺が奢るから好きなもの頼みな」

 そして悩みに悩んだ末に注文を済ます

 そうすると彼は真剣な雰囲気に切り替わる

 遂に今日の1番の内容だ、と真剣になる

 口から零れたのは愚痴のような別れ話

 「俺は藍(らん)との関係があまりいいものだと思ってない

 恋人じゃなくて兄妹みたいだ」



 話はそこまでしか本に書かれてなかった

 このあと彼女たちはどうするのだろうか

 この続きは神様以外誰も知らない

7/11/2023, 1:06:37 AM

#54「目が覚めると」


 目が覚めるとそこは、妖精の国だった

 沢山の妖精たちが僕の周りを囲っている

 8割近くはエルフの姿をしている

 残りの2割と言うと人間の様な姿をしている

 違うとすれば背中に羽が生えているところだ


 妖精たちは僕を不審そうな顔をしている

 色々な方向から覗き込む

 自分たちへの害があるかどうか

 得があるかどうか見極めているような感じだ


 害があると判断すれば迷いなく殺しにくる。

 きっとそういう種族だ。

 きっととんでもない魔法を使ってくる。


 そんな偏見を持ちながらも

 僕はこの妖精たちと生きていくことにした

7/9/2023, 3:13:01 AM

#53「街の明かり」


 夏の夕暮れ

 日の入りの時間は遅くなっても日は沈む

 少しずつ灯りが増えていく

 人々も仕事が終わりみんな帰宅していく

 僕は将来誰と同じの家だろう

 同じ軒下に住む人のこと

 僕はまだ出会ってなくてもいいから

 今からでも知りたい

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