#55「1件のLINE」
春休みに入りのんびりと過ごしていた
朝、目が覚めるとLINEが来ていた
LINEを送ってくる人は滅多に居ない
寝ぼけた頭で通知の内容を確認する
そうするとそこには彼氏から来ていた
「今日会えたりする?
会えるならそっちに行く」
私はこれに嫌な予感がした
私が行けば時間もお金も節約できるのに
そう思ってこのことを彼に伝えてみた
彼は自分がしたいことに置き換える
「ドライブがしたいからいいよ、気にすんな」
-数時間後-
近くのファミレスへ入店
席に着くなり彼は声掛けてきた
「今日は俺が奢るから好きなもの頼みな」
そして悩みに悩んだ末に注文を済ます
そうすると彼は真剣な雰囲気に切り替わる
遂に今日の1番の内容だ、と真剣になる
口から零れたのは愚痴のような別れ話
「俺は藍(らん)との関係があまりいいものだと思ってない
恋人じゃなくて兄妹みたいだ」
話はそこまでしか本に書かれてなかった
このあと彼女たちはどうするのだろうか
この続きは神様以外誰も知らない
7/11/2023, 10:36:32 PM