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5/8/2025, 8:52:19 AM

森の先で見たのは、冷たいような、暖かいような、深緑の光と新緑の光が交差した、幻想的で何処までも続きそうな、木漏れ日の光景だった。森の木々が揺らめく音、私の呼吸音、心音、服の擦れる音、土を踏みしめ枝が折れる音、全ての音が研ぎ澄まされていているのに、視界は恐ろしくも美しい樹海に捕らわれている。みどりの鮮やかな光が綺麗だ。けど、このまま奥に行き続ければ、確実に迷い戻れなくなる。でも、足が止まらない、もっとこの美しさを目に焼き付けなければならない。もう私には、謎の使命感が出来ていた。この木漏れ日の光景を…もう戻れない、魅了された。

木漏れ日(5/8)

YouTubeのtanutanuRecords様の
みどり-midori- アンビエント・エレクトロニカ集【作業用BGM】に魅了された。

5/6/2025, 11:09:56 PM

「おー、来た来たァ!」

今年も、この広い青い青い空から手紙が届く、甲板に出て上を向き自らの帽子を押さえ、すれ違う瞳で帽子をかぶったカモメに手を挙げ合図する。すると、大きな袋がドサリと目の前に落とされる。

にししっと笑いながら、今年も沢山きたなァとその場でドシリと胡座をかいて、袋から1枚づつ手紙を取り、じっくりと全体を見た後に手紙を開く。

いずれも名前と共に、誕生日おめでとう!!とか、愛してる!とか、生まれてくれてありがとうとか、好きだよー!とかの文字で埋め尽くされている。いつ、何処でこの情報を知ったのか分からないが、愉快な手紙たちである。本当は届くのは、肉の方が嬉しいけどこういうのも嫌いじゃない、幸せだなって感じる。笑みが溢れてきて、思わずラブソングの様な鼻歌を歌いたくなるのだ。

「♪~…おっと、いけねェ、風でとんじまう」

袋に貰った手紙を大事に納めて、機嫌良くこの謎の手紙たちを両手で抱えて、仲間に自慢しにダイニングに向かうのだった。

「おーい、今年も来たぞ!幸せのたより!宴の準備だ!」

青い青い(5/4)すれ違う瞳(5/5)手紙を開くと(5/6)ラブソング(5/7)

5/3/2025, 8:27:03 AM

まるで夢のようなひとときであった。家に帰るなり慌てて日誌をつける。多少は美化して表現はするが、この軌跡は残さねばなるまい、風との語りはそれ程までに私の心を弾ませ動かしたのだ。西洋風に言うなれば“sweet memories ″といったところか。これでまた一つの物語が出来たのだから、誘ってきた友には感謝をせねばなるまい。

軌跡(5/1)風と(5/2)sweet memories (5/3)

4/30/2025, 9:29:40 AM

今宵は、誰かと巡り逢いとうこともない、そう言われて友に連れてこられた夜の街。ここいらでは道を歩けば至る所から、「こっちに恋」「愛にきて」と、手招きされる。どんなに離れていても聞こえてくるその妖艶な声達は、今を生きるのに必死なのだ。

ふとした瞬間、笑い声でもなく、手招きの声ではなく、唄が聞こえた。足を止めて周りを見ると、とある一角の店先に、風のような鳥を見つけた。私は唄に魅入られて、その鳥を指名した。その夜は、鳥の話を聞いているだけで夜が明けた。小鳥としては好きになれない、嫌いになれない語り鳥。だがそれでいいと思わせるような、鳥には不思議な魅力があった。

巡り逢い(4/25)「こっちに恋」「愛にきて」(4/26)どんなに離れていても(4/27)ふとした瞬間(4/28)夜が明けた。(4/29)好きになれない、嫌いになれない(4/30)

4/24/2025, 8:13:35 AM

お題は「big love!」か~、感謝だったり、そのままの意味「大きな愛!」そこで思い出した。17日後の5月11日の日曜日、母の日じゃん!今年の渡すもの何も考えてなかった。まだ、間に合う!ネット通販か、それとも直接買い出しか、買い出しならどこへ行こうかな?感謝を込めて贈るなら、やっぱ花か?いや、でも化粧品もいいな、服とかも、靴下を贈るのは父の日だっけ?偏見か?家事代行は部屋が荒れそうだし、どうしようかな!

これだけ考え込むってことは、ちゃんと育ててくれたことに感謝してるんだな…毎年アナタに、この大きな愛を形にするよ。

big love!(4/23)どこへ行こう(4/24)

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