永遠に
今はまだ、出逢わない、何処かに、居るかもしれないあなたに…
未来の何処かで、あなたに出逢えたなら、絶対に、迷わない…
今の私は、まだまだ、あなたに、そぐわないから、逢えないだけ…
未来のあなたに、辿り着けたら、もう逸れたりしないから…
永遠に、あなたとの道程をあなたと同じ歩幅で、乗越えて行くから…
理想郷
もしも、願いが叶うなら…あの人の傍らで、指を絡めていたい…
あの人の隣で、夕陽を眺めていたい…
あの人の側で、同じベッドで同じ夢を見たい…
あの人と過ごす、二人だけの世界…そんな、あの人と私の二人だけの、郷があればいいのに…
懐かしく思うこと
中学2年の、多分二学期だったと思う…学校の一番西側にあった、木造の教室2つ分の図書室…
一学年下の女の子と、昼休みに、いつも遊んでいた…追いかけっこしたり、お喋りしたり、マジックで落書きしたり…
そんな彼女と、そんな他愛無い日々が、迚も愉しくて永遠に続いて欲しいと願っていた…けれど、程無くして、彼女は、家の都合で、急に遠くへ引っ越しして、それ以来、一度も会わずじまい…
あれから、何十年も経ったけれど、今でも、あの制服姿の彼女を、忘れられずにいる…
もう一つの物語
あれは、風が少しだけ、秋を運んで来た位の頃…
近道をする為に、いつも横切る公園のベンチに、長い髪を揺らし乍ら、俯向き加減のあなたが居た…
何時もは、穏やかに微笑んでいるあなたが、寂しそうに見えた…
そんなあなたが、気になって、声を掛けて…其れから、何となく、言葉を交わす様になり、何時の間にか、心が、あなたで満ちて来ていた…そして、今では、同じ時間を歩み始めて同じ未来を…
そんな、もう一つの未来を、一人で描いている…
暗がりの中で
暗い森の中を、果てない闇の中から抜け出せ無い私…家族と過ごす時間も、友人と過ごす時間も…
子供の頃から、ずっと誰かと一緒に居ても、触れ合って居ても、モノクロの世界に、取り残された感覚だった…勿論、目の前の景色は、多分、自分以外の人と同じ筈なのに…
未来なんて、何処か遠い他人事で、ただ、鬱蒼とした暗い道を、ただ何かに、歩かされる…そんな日々の積み重ね…