三日月
夜空に白々と浮かぶ三日月…冷たい月の光で、余計に寒々しい…中原中也の詩の中で、一つのメルヘン?だったか、月の光が云々あったな…萩原朔太郎の詩集で、月に吠え白るってあったような…竹取物語もあったな…なんて、月は、色々あったな…って思い乍ら、白々しい三日月を見上げる…満月の様な華やかさは無いけれど、儚さと切なさが心に刺さってくる…
色とりどり
近くの公園の花壇には、パンジーが咲いている…寒い朝は霜柱に埋もれたり、カチカチに凍っていたり…それでも、黄色や紫等可憐な花を咲かせている…周りの茶色い芝生や、葉っぱの落ちた欅、立ち枯れた儘の薄達の中で、明るい彩りで、寒さを和らげてくれている…寒さにめげずに、可憐な姿で和ませてくれる姿に、ありがとうって言ってみた…
雪
寒がりなあなたと私…初めて迎えた冬は、どちらかのお家で過ごすことが多いね…炬燵から抜け出せ無くて、じゃんけんして、台所に飲み物取りに行ったり、蜜柑の皮むき競争したり…何気ないそんなある日、雪の予報が出された。2人で見ながら、寒いけど、ちょっと見に行きたいね…そう話乍ら、真っ白な雪道を2人寄り添い歩く姿を想像して…
君と一緒に
チラチラ舞う小雪…陽に照らされて輝く様に、息をのむ…久しぶりの雪が、ちょっと嫌だけど、でも、何となくワクワクする…並んで見ている君の横顔が嬉しそうなのが、胸の鼓動を早くする…ギュッと絡めた手が、段々と熱くなってくる…そんな私のことが、君に知られるのが、気恥ずかしい…でも…なんて、そんな事を思い巡らせ乍ら、風に舞う雪の姿を一緒に愉しんで…
冬晴れ
冷たく広がる青空…足元は白く輝く霜柱をサクッと踏み乍ら、張り詰めた空気で顔が痛い…歳が明けて数日過ち、ぼちぼち日常が戻りつつある…青空には、眩しい太陽と、一筋の飛行機雲がすっと流れている…朝のこのひと時の凛とした空気と青空を、あなたと一緒に感じたい…