雲一つない澄んだ空は美しくて怖かった。夜の海のように色の差異のない画一的な自然。一色で統一されたような広大な自然はどこか飲まれそうに感じる。自分の身体も澄んでいってその一部に溶けてしまいそう。美しさはそんな怖さを持っている。
いつも浮かんでいて多種多様な雲。それが一つでもあれば邪魔だと思わせる一面の青が物語る。いずれは雲一つも消えてなくなって最終的には空のみになると。雲はその物語の過程の存在でしかないように感じさせられた。
空に心を奪われていると目の前にイチョウの葉が舞った。去年もこの道のこの時期に同じ光景を見たことを思い出した。廻っている。そんな些細なことからぼんやりと円を描くような時間を感じた。いつかの終わりを目指すような一直線ではない時間の流れを。思わず立ち止まって少し考える。もしかするとこの円環自体が終わりのあり方なのか。延々と同じことが続く。それが終わりを示しているのか。
目の前に散らばるイチョウの葉。その葉脈はすべて同じようで違っていた。ただ線が平行に並んでるだけのように見えて所々2つに分かれた線模様が葉ごとに違った場所にある。直線から枝分かれした変化が。統一の中の非統一が。この円環は差異を含んでいる。
トラウマは忘れたくても忘れられない記憶の1つと言えよう
心に見えないタトゥーのように染み付いたもの
心的外傷という別称は心の空間化、物質化を思わせる
身体の傷のように目に見えないはずの心にも傷があると
そのようなイメージが漠然と浮かび上がる
心の傷という比喩が次第にそれが比喩とは思えにくくなる
トラウマという概念自体がトラウマのように刻まれる
受け入れ難いがそうと信じざるを得ない変え難いもの
そのような変更不可能な見えざる何かを抱えて生きている
この自己像は思考の基準となって心に深く根付く
しかしその一点のみに思考を委ねるのは危うい
それとは別のもう一つの基準を持つあり方が鍵と思える
どこまでが変更不可能かいつでも再確認できる鍵
2つの基準を持って矛盾しながらしなやかであること
二重の基準の回游 それが心の営みと思う
光にやわらかさを憶える
光は刺激 こちらに反応を仕向けるような鋭利なもの
しかしそれにやわらかさを憶える
鋭利なものの例として針があるがそれを取って考えてみる
針の刺激は通常不快でありイメージするだけで怖さがある
しかし針を使うものの中には鍼灸というものがある
身体に極細の針を刺して身体の調子を改善するもの
それには痛気持ちいいのような不快と快感の混ざりがある
やわらかな光もそのようなものかもしれない
光は眩しさという針を刺す
しかしその後の和らぎに微弱な快楽がある
非常に微弱な一種のマゾヒズム
人にはそんなところがあるのかもしれない
リバウンド直後に受けたパスからの速攻
身体は弾丸 周りを置き去りに飛び出す
一歩目から一気にトップギア 爆発的な加速
意識はゴールネットのみ 身体はそこに到達する為の道具
疾風怒濤 人壁を身体が風のように吹き抜ける
身体の意識はほとんど失う 視界のみが意識のすべて
駆け抜ける度に景色が超速で流れていく
立ち止まるすべてが点から流線に変わっていく
試合終了直前 シュート圏内
少し上げた顔 鋭い眼差し 捉えるゴール
残り0秒 放たれたアーチ 揺れるネット
私が今日気づいたこと
上とか高とか下とか低って付く言葉はめっちゃ多い
それでだいたい上か高が付くのは良いものなんだよね
逆に言うと下か低が付くのは悪いものが多いって感じ
ただの方向なのに何がそんなに違うんだろね
目標は高く高く!上を目指して!
それこそ 目上 の人にそんなこと言われるけど違和感ある
なんで目指すのはその方向なんだろ
右とか左でもよかった気がするのに
うーん わかんない
とりあえず奥行きのある人間にはなりたいなぁ