NotNoName

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10/14/2023, 9:06:00 AM

親や祖父母たちの中に
子どものような姿があるのを見て育ってきた

そのおかげで大人たちも幼い自分と同じ生き物だと
常々感じながら育ってきた

人が欲望を見せるとき
その瞬間子どものように見えてくる

言葉をつかっても理屈を並べても
根源には何かがしたいという欲望がある

欲望に動かされている姿に
醜さの前に可愛さを感じた

訛りのある不器用な言葉で
祖母にだだをこねる祖父の姿を思い出す

白髪の少年の姿は可愛かった

10/13/2023, 9:40:51 AM

放課後はすべてがどうでもよくなる
大嫌いなあれこれから解放されて自由を感じるからだ

学校を後にしてすぐ側にある秘密の場所へ足を運んだ
そこにはこっそり集めた大切なガラクタたちで溢れている
ぼろくてどこかが欠けたりしているお気に入り達
辛い日には家に帰らずしばらくそれを眺めて過ごした
家でも学校でもない誰も知らない自由な居場所
自分だけの秘密基地 感情たちの解放区
それが自分の拠り所だった

もしこの場所が無くなったら自分はどうなるんだろう…

その無意識によって魔が差した
気がついたら基地へ火を放っていた
積み上がっている何もかもが不揃いな本が燃え上がる
誕生日に貰ったぬいぐるみも炎に包まれていく
家族からのもの 友達からのもの あの人からのもの
記憶の染み付いた物たちがすべてが灰に変わっていく
なんとなく気に入って今日拾ってきたライター
そんなつまらないものがすべてを終わらせた

放火後はすべてがどうでもよくなる
大好きなあれこれから解放されて自由を感じるからだ

解放区からの解放
自由になれたはずの心は辺りを舞う灰と同じ色をしていた

10/11/2023, 10:38:56 AM

カーテンを開いて外を見てみると車が十台走っていた
車が十台

10/10/2023, 2:39:49 PM

人が悲しみに包まれたとき論理は息を潜める
頬を伝うものは因果の網目を避けるように滴り落ちる

涙は根拠から流れるの?
息を吹き返した論理が尋ねる

そうだね そうかもしれない
情緒は穏やかにそう答えた

子を前に親は泣き続けてはいられない

10/9/2023, 10:31:47 PM

心踊る なんて人が何でもしれっと人にすることの表れだ
擬人法によって身体がないものにダンスまでさせている
一方的に身体を与えてそれを人として扱うなんて
そんなのは酷い 私の心が泣いているよ

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