トラウマは忘れたくても忘れられない記憶の1つと言えよう
心に見えないタトゥーのように染み付いたもの
心的外傷という別称は心の空間化、物質化を思わせる
身体の傷のように目に見えないはずの心にも傷があると
そのようなイメージが漠然と浮かび上がる
心の傷という比喩が次第にそれが比喩とは思えにくくなる
トラウマという概念自体がトラウマのように刻まれる
受け入れ難いがそうと信じざるを得ない変え難いもの
そのような変更不可能な見えざる何かを抱えて生きている
この自己像は思考の基準となって心に深く根付く
しかしその一点のみに思考を委ねるのは危うい
それとは別のもう一つの基準を持つあり方が鍵と思える
どこまでが変更不可能かいつでも再確認できる鍵
2つの基準を持って矛盾しながらしなやかであること
二重の基準の回游 それが心の営みと思う
10/17/2023, 10:02:11 PM