夜の7時か8時。ヒーターで温めておいた自室の電気毛布の温もりに包まれて、間接照明の灯りを頼りに水筒から冷たいリプトンティーを蓋コップに注ぐ。横になったまま飲む。乾いた口内を湿らせ、天井を向きながら飲み込む。ようやく一息つく。一日中、胸は苦しく頭は痛い。楽しめることは何もなく、何も成し遂げていなければ遊ぶ権利はない。ひたすら思いついた事を携帯にメモしては行動する。それらは履歴書の空白期間を埋めるような重大な動きではないことが多い。
「履歴書 職務経歴書 自己紹介文」
頭が痛い。とりあえず油性ボールペンと書類を用意しなければ。書ける箇所から書いていこう。潜水しているような胸の苦しみは止まらない。一度休憩したい。オアシスはどこにあるんだ?だれか羅針盤を持っていないか?
心の苦しみを無くしたくて本を読む。それなのに逆に人間恐怖症になっていく。人が怖い。想像するだけで気持ち悪くなる。本から影響を受けすぎる。同化しすぎて苦しい。
落ち着ける場所に辿り着かなければ"心の深呼吸"は出来ない。
題『心の深呼吸』
時を繋ぐ糸など必要ない。もともと過去と現在は繋がっている。現在は過去の堆積物の上に存在している。
瓦礫の山を積み上げる。過去の努力は実らなかった。だがその瞬間の熱意、努力の跡は陽の光の当たらなかった残骸として現在へ繋がっている。過去はあるのだ。決して無駄ではない。誰の視線も気にするな。全て幻想だ。ただ積み上げていけばいい。社会の常識なんて無視するんだ。
自分の価値を再確認して走り出す。目先のことに猪突猛進、即断即決。それがボクの強みで弱み。壊れたブレーキのまま突っ走る。時を繋ぐ糸は、とっくの昔に切れている。
題『時を繋ぐ糸』
この場所にいる限り、ボクの世界は変わらないのではないか?胸の苦しみはいつまでも消えない。環境を変えれば改善されるかもしれないが、それは根拠のない夢見る子供の妄想でしかない。
現実は落ち葉の道を"綺麗だね"と言いつつ踏み躙る傍観者ばかりだ。このまま誰かに踏まれ続ける人生は嫌だ。本当に綺麗だと思っているなら、貝殻みたいに持ち帰って。もう一度輝けるチャンスをください。天国にいるおばあちゃんに"ボクは幸せだよ"って伝えたいんだ。
題『落ち葉の道』
頭がふらつく。腹がキュルキュル音を鳴らす。お腹が空いたとも食べ過ぎとも感じてしまう。食事は回数制でそれ以上は怖すぎて食べれない。意味不明な拘りを持ちながらも芯のある行動をする小説の登場人物じゃないんだ。誰の共感も得られない支離滅裂でバグってる。食べたいのに食べれない。空腹感が常に付き纏い、満足のいく食事を摂った覚えがない。満腹は恐怖であり耐え難い嘔吐感を伴う。読んでいて不快になる。これが同情を誘う可愛げな行為なら主演男優賞ものだ。
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"やあ、いらっしゃい"
君が隠した鍵はボクの部屋のルームキー。ダニが飛び交うベッドと壊れたシャワーしかないけれど、いつでも遊びにきてよ。
らっきょうor梅干し1個とメインを2口ご馳走するよ。
"もっと食べたい?大丈夫!"
ボクは10年以上コレで生きてるから。
同じ食事をしよう?
————————扉—————————
鍵をかけられ、部屋は見なかったことにされた。
題『君が隠した鍵』
最近はたまにウォーキングを休む日が増えた。以前は夜明け前の夏の外気が心地よく、心が癒されていた。今は肌寒いばかりで雨も多く、習慣としての強迫観念から続けているだけだった。勿論、走らない事で胸がモヤモヤする日もあるが、その時は次の日に走ることにする。(あまりに土砂降りなら無理はしない)
手放した時間は読書をする。誰も起きてこない時間は貴重だ。雑音を処理しながらの読書はマルチタスクとなるので脳が受け付けない。本を読みながら、ふと疑問に思うことがあれば本を閉じる。目も閉じてじっくり考える。その時はまだよく理解していないことも多い。数日後、夜中に目が覚めて、たまにストンと腑に落ちる。手放した時間は何もしていないのではない。「何もしない」という行為を選択している。自分の心と向き合って対話している。私が愛しているのは何だろうか?
題『手放した時間』