あっという間の一年だったなと感慨になる。特別なイベントがある訳でもないため時間が一気に駆け抜けていく。10月の開店と同時に柿が店頭に並び始める。秋が旬の食材は師走の季節のように慌ただしい。干柿とクリームチーズの食べ合わせが好みのため白ワインと一緒に味わいたい。
題『秋の訪れ』
膝をつねって大欠伸をして眠気に抗っている。街頭演説が子守唄に聞こえる。僕にとっての選挙活動をする政治家は、お品書きに鮪とサーモンしか載ってない寿司屋みたい。
産地:〇〇大学。卒業後大手〇〇メーカーに就職。
退職後に議員として立候補。
こんな感じ。
ただ旅の途中に議員になる選択があっただけで、全てを投げ捨ててまで成し遂げたいような覚悟や政策を感じない。どこまでも無難でヘイトスピーチを恐れているみたい。だから何も心に響かない。
そんなことより、お気に入りのパン屋さんへ向かう。毎朝のパンの方がよっぽど馴染み深い。
to be continue?
題『旅は続く』
モノクロの世界を鮮やかに語る魅力的なキャラ。電子音の波に揺られる。目を閉じると子供時代のワクワクが蘇る。僕にはこの世界は鮮やかすぎるから、このくらいシンプルな方が心地よい。
題『モノクロ』
蝸牛みたいに殻に篭って捕食者に怯える日々。「永遠に続くトンネルはない」っていうけど、そんなありふれた言葉が起爆剤のような活力を与えてくれる訳がない。ふと中学生の頃に好きだった相手のことを思い出す。
あの頃に戻りたい…。今なら声をかけれる気がする…
「おはよう!今日は酷い天気だったね」
何気ない会話をして、一緒に通学路を歩きたかったな
今日もずっと塩雨が降ってる。
題『永遠なんて、ないけれど』
母と二人きりで話をする。何か話題を探さなければというプレッシャーのない純粋な共依存。自然と胸から熱が込み上がってきて目頭が熱くなる。声に抑制が効かなくなり肺から吐き出されるのは圧縮された過去の遠吠えだった。誰かに頼られて、愛されて、感謝されたい。この世界で必要とされる存在でありたい。そんな想いのこもった遠吠えだった。客観的な事実しか評価されない世界なら涙の理由も単なるアクセサリーでしかない。
題『涙の理由』