REINA

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6/21/2024, 12:03:22 PM

好きな色



私の好きな色は「青」

私の好きな人のイメージカラーが青だから。
と言っても、私が勝手にイメージカラーを想像しただけ。

学校でトップの成績を誇る秀才の彼。
冷静で落ち着いている感じからしても、
「青」がふさわしいかなと思ったの。

それに私が海が好きだから、空の青と海の青が好きだから。

だからひっそりと青色の小物が増えていくの。
素敵でしょ。

あとはあの人の瞳の色も青色で、とても綺麗なの。

私の好きな色は「青」
とても私の心を安らげてくれる色。

6/20/2024, 12:08:04 PM

あなたがいたから



あなたがいたから綺麗になろうと思った。

あなたがいたから勉強を真面目に取り組んだ。

あなたがいたから初めて図書館にも通った。

あなたがいたから苦手なスポーツも頑張れた。

あなたがいたから本当の優しさを覚えた。

あなたがいたから会えない寂しさを感じた。

あなたがいたから嫉妬する心を知った。

あなたがいたから笑顔になれた。

あなたがいたから私は自信を持てた。

あなたがいたから愛の強さを誇れた。

あなたがいたから、あなたがいたから。

6/19/2024, 12:31:54 PM

相合傘



「じゃあ、また明日」

そう言って去っていった彼。
踵を返す時に、彼の右肩が少し濡れていた。

優しい彼のことだから、私が濡れないように傘をさしていてくれたんだと思うと、胸が熱くなり疼いた。

「あ、あのっ」

と思わず大きな声が出た。
彼がくるりと振り返り、不思議そうに首を傾げた。

「あ、ありがとうございます」

そんなありきたりなお礼しか言えなかったけれど、彼はにこりと笑って手を振った。

彼の表情が、声が、仕草がとても好きだ。

またいつか相合傘ができたなら、今度は彼の肩が濡れないように、もう少し近づいても許されるほどの距離感で…

6/18/2024, 12:29:07 PM

落下



興味が無い振りをしていた。
本当は手にしたいなと思っていたから。
でもどうせ手に取ることはないだろうと思っていたら、
まさに私の掌に吸い込まれるかのように、それは宙を舞った。

徐々に眼前に迫ってくる。
ああ、スローモーションって本当に起こるんだなと冷静に思いながら、でも高鳴る心臓の音が響いていた。

レースのリボン刺繍で束ねられたブーケは、私に向かうのが当たり前のように落下してきた。

トンっと音がした。
私の掌に当たったブーケは、その反動で別な方向へと軌道を変える。

そのブーケを逃すまいと自然と一歩二歩と足が出た。
これでは結婚したいと執着している女のようだ。
そして時はすでに遅く身体が転ぶ体制へとなった。










気づいた時には、知らない男性に抱き止められていた。
どうやら助けてくれたらしい。

周囲の「大丈夫?」の声掛けやら、何となく笑われているような目線を肌で感じながらも、私の目は助けてくれた彼に釘付けになった。

王子様みたいな人って、本当にいるんだと、メルヘンチックな感想が頭をよぎる。

「どうぞ」と手渡されたブーケ。

何となくコレは運命に違いないという警鐘が鳴りやまない。
抱き止められた感覚や、ブーケを渡された時に触れた手を思い出し、私は恋の沼へと落下した。

6/17/2024, 12:18:04 PM

未来



過去も現在(いま)も未来も、
貴方の瞳に映るのは私でありたい。

そして私の瞳に映るのも貴方でありたい。

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