出会いの時を告げる、学校の正面玄関の大きな時計
青春の時を告げる、教室の黒板上の時計
別れの時を告げる、みんなの心の時計
それぞれがそれぞれの時を告げる、それぞれの時計を持っている
その時計の進み方は同じでも、色も形も表示形式も全く違う
それでも全部、素敵な時を告げる、素敵な時計
それぞれが歩む、自分の時間、それはそれは綺麗な時間だ
誇りを持って、胸を張って歩もう
星のきらめき
夜景のきらめき
太陽のきらめき
人々のきらめき
この世界は、いろんなきらめきが存在する
それらが、合わさり、溶け合い、混ざり合って、
もっと強いきらめきを放つ
僕も、そのきらめきの一人に、なれていたらいいな、なんて
くだらないね
『もう連絡しないで。私も連絡しないから。これで私達は終わり。ばいばい』
そう言って君の家を出て行った
君からのLINEは今も届き続けている
「ごめん」「俺が悪かった」「君だけを愛してる」
そんなLINEが何通も通知センターに溜まり、LINEの赤い数字を増やしていく
「…もう、知らないし。連絡も、とらないし。」
自分に言い聞かせるように呟く
でも、私も好きだった
そんな思いが、葛藤が、私の中で暴れ出す
それが、「ブロック」という手段に出ることを迷わせる
私のスマホには、いつまでも開けないLINEが、まだ残っている
僕は、「僕」という名前をつけられた体があって
その体の中には「僕の心」という名のナニカがあって
それは、「僕」を操るための力を持っていて
「僕」が感じる感情があって
「僕」が感じる思いがあって
だけど、そのナニカは、いつも端っこが欠けていて
その欠片が見つからなくて
ずっとずっと探してる
その欠片は、僕が完全なものとなるために必要なものだと、「僕」が幸せになるために必要なものだと
本能的に察知していた
探して、探して、探して、
ついに見つけた
それは、「君」という名の体を持ち、その中に「君の心」というものがあった
「「見つけた」」
目が合った瞬間に、声が重なる
なんだ、君も、不完全だったのか
言葉はいらない、ただ・・・
「ごめん」なんて、いらない
謝られても困る
君を悪者にしようとしてたのに、謝られたらそんなことできなくなっちゃう
「ありがとう」なんて、いらない
私何もできてないのに、そんな言葉受け取れない
「またね」なんて、知らない
私達、これから離れ離れになるのに、またねなんて、あるの?
またねがあるから、これからもずっと一緒がいいよ
言葉なんて、いらない
ただ…ただ、隣にいて欲しいだけなのに