冬華(トウカ)

Open App

僕は、「僕」という名前をつけられた体があって
その体の中には「僕の心」という名のナニカがあって
それは、「僕」を操るための力を持っていて
「僕」が感じる感情があって
「僕」が感じる思いがあって

だけど、そのナニカは、いつも端っこが欠けていて

その欠片が見つからなくて

ずっとずっと探してる

その欠片は、僕が完全なものとなるために必要なものだと、「僕」が幸せになるために必要なものだと
本能的に察知していた


探して、探して、探して、
ついに見つけた

それは、「君」という名の体を持ち、その中に「君の心」というものがあった

「「見つけた」」

目が合った瞬間に、声が重なる

なんだ、君も、不完全だったのか

9/1/2024, 2:24:03 AM