キラキラした宝石
いつのものかもわからない硬貨
歴史的発見になる化石
世界の新たなエネルギーとなる物質
この世の中は、人にとって宝物と言われるようなものがたくさんある
それらは、人によって大切にされ、酷使される
宝物であろうと、そうでなかろうと、全部人の勝手だ
冬になったら、きっと寒くなる
冷え性な君は大丈夫かな、隣にあっためてくれる人はいるのかな
冬になれば、きっと雪が降る
滑ることの多かったドジな君を、支えてくれて、笑ってくれる人はいるのかな
冬になると、きっと澄んだ空気で悲しくなる
君がいなくなって、冬が来たら。私泣いちゃうよ、なんて言ってた君を、温もりでいっぱいにしてくれる人はいるのかな
冬になると、今でも君を思い出す
ただ、この思いは未練じゃなくて、引きずってるわけじゃなくて。ただ、言葉ではうまく、言い表せない
なんというか、大丈夫かなっていう心配とか、何もしてやれなかったなっていう後悔とか、それに近い
心に針が、チクチク刺さってる感じ
ありえないくらいに晴れた夕焼けを見る
空気は澄み、指先が赤くなるくらいには寒くなった
君は、どうしているだろうか
てとてと、と、隣に駆け寄ってくる小さな影
俺の隣には、もう、俺の心を温めてくれる人がいる
冷え性の俺を、温めてくれる人がいる
君は、今どうしてますか?
泣いていないでしょうか?
もう、隣に行って温めてやることはできない
ただ、心配してるだけの俺を、どうか許してほしい
そして、どうか、君が君の幸せな道を、歩いて行けたらいいと、勝手ながら願う
隣でにこにことしている温もりと寄り添い、一層冷えてきた冬の道を、二人で歩き出す
君との思い出を、ひっそりと、思い出しながら
この世界に、意味のあることってあるのかな
急に変なこと言ってごめんね、ただ、気になってさ
多分、もともと意味のない行為だったんだよきっと
その事柄たちに、僕たち生物が、勝手に意味をつけただけなんじゃないかなって
僕たちが生きている意味は、僕たちが決めるんでしょ?
僕たちが仕事をする意味も、僕たちが決めるんでしょ?
君も僕も、彼も彼女も、鹿も犬も猫も、花も木も雑草も
みんなが勝手に、この世の事象に意味をつけただけ
神様が決めたんじゃない、神様が決めたのは、多分この世界の物理法則だけ、意味なんてないんじゃない?
まぁ、それでも、こんな意味のない世界でも、生きていたいと思うのは、生き物だからなのかな
まぁ、僕の生きる意味は、君がいることだけどね
僕もつくづく、勝手だよ
今日は朝から雨だ
外を見ると、ちゃんと雨が降っている
しかし、不思議なことに、音がしない
ザーというわけでもなく、サーという音でもなく、しとしとでも、ごうごうでもない
本当に、雨がものに当たる音がしない
外に出てみても、音がしない
というより、音が自然すぎて、日常を過ごしていると聞こえる音の中の一つに感じているだけかもしれない
今日の雨は、気持ちが暗くはならない
どこまでも、深く、温かい優しさに包まれるだけだ
今日の雨は、柔らかい雨
ただただ柔らかく、温かい、そんな雨
今、世界で数えきれないほどの人が、眠りにつこうとした
それは、夜が訪れたからであったり
はたまた、疲れてお昼寝をしたくなったのかもしれない
他の眠りにつく人だっている
その人たちは、次にいつ目を覚ますのだろう
この地球で、いつ目を覚ますのだろう
2時間後かもしれないし、明日の朝かもしれないし、半日眠っているかもしれないし、もしかしたら、もうこの世で目を覚まさないかもしれないし、来世で目を覚ますかもしれないし
だから、もしかしたらもう会えないかもしれない
そうなる前に、あなたが寝てしまう前に
これだけ言わせてね
ありがとう、愛してる
って