冬華(トウカ)

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6/6/2025, 10:45:42 PM

「お前には『才能』がない」
「そんなこと、『夢物語』だろう」
「お前がする『べき』ではない」
もう、聞き飽きた
周りの、自らを「平凡」と思っている大人は、僕のことも仲間だと思い、僕が「非凡」になることを恐れている

前に進もうとする足を掴み
背中にしがみつき
腕を掴んで別の道へと引き摺り込む
皆が思う、「平凡」の道へと、連れ去っていく

その重さに抗い、邪魔するもの達を振り払い、皆が語る「夢物語」を叶えるのは、折れることのない心だ

さあ行こう
その、確かな気持ちを持って
どんな辛いことがあっても、周りの人々が足を引っ張ってきても
君の未来は、君自身で掴むものだ
そうだろう?

6/6/2025, 2:11:21 AM

昨日の雨は止んだが、厚い雲が空に浮かんでいる
空気が冷たいことから、雨が止んで間もないとわかる
厚い雲を縁取るのは、真っ白な暖かい光
湿気が重く、思わずため息をひとつ
足元の水たまりには、波ひとつなく
空がそのまま閉じ込められてるようだ

グッと、錆びた体を伸ばす
今日『も』、雨上がりだ

6/5/2025, 7:37:38 AM

友達は言った
まだ付き合っていない相手を思い浮かべて、通常状態の自分と違う自分がいたら、恋だ、と

また別の友人は言った
親密な関係になった相手を想って、あたたかい気持ちになったら、それは愛だ、と

でも、ネットに人々、顔も知らない誰か、すれ違った他人は、全員、全く違うことを言う

結局どれが正解?
もしかして、それは、恋でも、愛でもなくて…

6/4/2025, 4:50:58 AM

約束だよ
『約束だよ、ほら、小指出して』

ゆーびきーりげーんまーんうそついたらはりせんぼんのーます ゆーびきった!

そう言って、笑い合った昔のあの頃が懐かしい
もう、こんな子供騙しの約束なんて、する年じゃないし、信じてもいない
でも、君との約束は、いまだに覚えている

まだ君を信じてる自分が、苦しくてしょうがない

6/3/2025, 12:04:28 AM

雨が降っている
周りには、色とりどりの傘が広がって、それぞれの道へ進んでいく
僕はその中で、立ち止まったまま
君は、もう先に行ってしまった
別の人と、傘をさすために
強くなる雨
僕の心には、傘をさしてくれないの?

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