冬華(トウカ)

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1/10/2024, 10:38:46 AM

20歳を超えた皆様へ

20歳。それは、ある意味で「人生」という物語の一区切り。

これからの人生は、今までとは違う、環境や景色を感じながら生きていく。

さぁ、君の物語は、20歳で一度区切りを迎える。
次の区切りは、少し長いけれど、まだまだ先だ。
その人生を、どうやって過ごす?

君の物語は、まだまだ続く。
辛いことも、苦しいことも、楽しいことだってある。
きっと、充実した毎日になるだろう。

20歳、おめでとう。君が20年間、生きてきてくれたことに賞賛と感謝を。そして、これからの80年弱の人生が、良いものであるように。祈りを。

冬華より

1/9/2024, 12:50:52 PM

ふと見上げた夜空には、のぼり始めた三日月。

三日月を見るのは久しぶりだ。

それにしても、綺麗だと感じる。

最近、色々あったため、疲れていると言うのも、理由の一つかもしれない。

しかし、私は月の形のなかで、三日月が一番好きだと思う。

綺麗で儚く、優しい白い光であるのに、わたしたちを淡く照らしていて、その、消えそうなのに、力強さを感じる光が心地いい。

三日月の光を浴びていると、心が浄化される。
今までの悲しみを、慰めてくれてるみたい。

あぁ、まただ。また、涙が流れてきた。

でも、私が泣くのは、これで最後にするよ。だって、私が好きな、三日月が見ているから。慰めているから。

でも、今夜だけは、あなたを好きでいさせて。

あなたもきっと、許してくれる。三日月も、きっと。だって、優しいんだもん。

私は一度俯き、大きく息を吐いた。私の中の何かが、どこかに飛んで行った。

そして、上を見上げる。涙でぼやけていた視界が晴れる。まだ、視界の端はぼやけているが、三日月ははっきりと見える。

「どうか…元気でね…大好きだよ…」

その言葉は、喉が乾燥していたから、すごく掠れていて、音として出ていたかもわからない。

でも、三日月は、その言葉をちゃんと聞き取っていて、君の心に、届けてくれると思う。

そして、私は目元を拭い、涙を流すのをやめた。

そしてもう一度、三日月に視線を向ける。

私は三日月に微笑んで、歩き出す。

三日月も微笑んで、歩く私のことを、優しく、優しく、見ていた。

私は、三日月の光に照らされていた。

1/8/2024, 10:29:13 AM

『皆が見てる空は、どんな色をしてるんだろう?
赤色?黄色?それとも青色?』

『じゃあ、猫ちゃんは何色?
緑色?紫色?はたまた黒色?』

『じゃあじゃあ、君は何色?
白色?茶色?それか、肌色?』

『それなら…『色』って、何色?』


これは、誰のお話だと思う?異世界?宇宙人?
違う違う。これは、ある人間の女の子のお話。

この女の子は、生まれた頃から目が見えていない。

色というものを知らないし、小さい物の形はわかっても、その手におさまりきらない物の形もわからない。
僕たちが使っている、一般で言う「日本語」と言うものも、言葉がわかっていても、字はわからない。


とまぁ、こんなふうに、自分が普通だと思っていることも、普通じゃない人もいる。
その子は、これからどんな人生を歩むんだろう。どうか、その子の思う幸せに、たどり着いてほしい。

さて、みんなは、この女の子の物語を読んで、なんて思った?
可哀想…。辛いなぁ…。
そんなふうに、思わなかった?

この女の子は、そんなふうに同情されるのが、何よりも嫌いなんだ。
目が見えないのも、どちらかの手がなくても、片足がなくても、このように哀れみの目を向けられるのは、大っ嫌い。
正しくは、哀れみの目を向けるだけで、手を貸すこともしない人のことかな。

どこかが自分と違っても、それは個性であって、決して可哀想なものではない。
可哀想、そう思うから、その違いが可哀想なものに変わってしまう。

人間の個性も、この世界のように、色とりどりなんだ。
その、相手の色を尊重して助け合えば、この世界は優しい世界になるのに。もっと、もーっと、綺麗な色が、世界に広がるのになぁ。

1/7/2024, 10:09:41 AM

灰色の空から、ひらひらと。舞い降りてくる姿は、白い綿毛のよう。

舞い降りてくるのを見た人は、全員上を見上げてる。

みんなが笑って、微笑んで。舞い降りる所を見上げてる。

積もると危ない、綿毛たち。なのにみんなは、笑ってる。

なんで、みんなは笑ってる?

それは、心のどこかで、子供の頃の記憶が、残っているから。

雪は楽しい。雪は嬉しい。そんな気持ちを、知ってるから。

なーんだ。みんな、子供なんじゃん。大人、大人って言うけどさ、心はみんな、子供だね。

無理して大人になってても、子供のままの、未熟な僕ら。

僕らは、いつも大人ぶってる、大きな子供。雪が降ったら、ちゃんと子供。

遊びたくて、甘えたい、可愛い可愛い、子供たち。

雪って、魔法みたいだね。

1/6/2024, 1:04:03 PM

人によって、主人公の「私」の気持ちや、「君」が、どう思ったのか。その解釈が異なる作品を作ってみました。こんな作品も好きですって人は、いいねお願いします。


いつもの日々と変わらない朝を迎えた。
ベッドから起き上がってカーテンを開ける。
眩しい朝日が、暗かった部屋を明るく照らす。
朝食は、毎日同じジャムを塗った食パンと味噌汁。
それを食べ終えたら、制服に着替えて登校する。
いつもと変わらない生活をして、帰ってきたら寝る。
そんな日々が繰り返される。私の中では、なにも特別じゃなくて、同じ日々だった。
まるで、ずっと同じ絵画を見てるみたい。

だけど、君と一緒なら、世界が変わった。
君といることで、絵本の絵は変わっていった。私の生活は、絵本になった。
毎日の生活が輝いていた。まるで、夜空に煌めく星々みたいに。

私に変化をもたらした。君は今どこへ?どこかで、笑えている?

私は、君と一緒に生きていたから、輝けた。だけど、君がいないと、その輝きも消えてしまう。

だから、私はこの輝きのない人生に、終わりをもたらそうと思う。

一つだけ、心残りがあるとすれば、最後に君にあいたかった。そして一言、あの言葉を伝えたかった。

そんな思いを知らず、君は老いて、幸せになるんだね。まぁ、君が幸せならいいけど。

じゃあ、またあえたらいいね。バイバイ------


次の日のニュースでは、マンションで、飛び降り自殺が起こったことを報道していた。これを見て、「君」という人物は、どう思ったのか…。

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