まーたすぐ好きになっちゃったんで
今日1番脳裏に浮かんだのは君です
ベスト・オブ考えてたで賞
受賞おめでとうございます
放課後、廊下を走り君のもとへ
寝てる君にジャージを掛けてあげようか。
あれ、教室の扉開いてる。
次に彼女の寝顔を見つめる男を発見
肩に学ランをかけた彼女を見て状況を理解する
まずい。 そう思い、とっさに扉の影に隠れる
足音が遠くなる、どうやら男は出ていったようだ
数秒後、彼女が顔を上げる
照れたような真っ赤な頬をした彼女
思わず、見つめてしまう
帰ろう。
時間よ止まれ
あれほんとに止まっちゃったな。午後4時42分を指したまま動かなくなった時計の針を見て少年は焦る。さてどうしようか、少年は考える
ここは少年の教室、放課後だから誰もいない。少年と1人の少女を除いて。どうやら今から帰るようだった少女は、カバンを両手に持ち今にも立ち上がりそうである。さて、問題は少年がこの少女に好意を寄せているということ。もし好きな子と2人きりの時に偶然時が止まったとしたら、人間は一体どんなことをするだろうか。人に言えないようなムフフなことをするか、否。この少年は超絶ビビりである故、
そのような事をする勇気などない。しかしこれは一世一代のチャンス
これを逃せば少女に触れることは二度と無い絶対に無い。意を決して少女に手を伸ばす。絹のような黒髪に手が届きそうになる。綺麗だ、不覚にも少年は思う。だが遂に少年が少女に触れることは無かった。少年は伸ばしていた手を戻して、まだ動かない少女を残し教室から出ていった。その後少女との関係が特段変わることは無かった。当然だ元々あまり話したこともない。それでも少年はただ恋をしていた。
夜景
夜の風景ってキラキラしてる。
夜更かしに一々わくわくするほど子供ではないが、
これから先、決して飽きることは無いだろう。
ベランダで煙草を吸いながらそんなことを考える。
けれど、大人になりきれない僕には、
肺に入ってくる煙が重くていっつもむせる。
まだ短くない煙草を灰皿に押し付けながら
遠いビル群の煌々とした光をぼーっと眺める。
こうして夜景を見ていると落ち着くと共に、
なにかこう、よく分からない形容し難い感情を抱く。
僕はもういい歳をした「大人」というものだと思うけど
この気持ちの名前をまだ知らない。
だけど、僕はいつも思う。
このまま夜にいれたらな。
なんだか今日はやけに煙が目にしみるなぁ。
殆ど泣きそうになりながら僕は思った。
嫌でも耳に入る明け方の新聞配達のバイクの音
重い体に反して変にはっきりとしている頭や
何故か飲めない薬と消えない目の下のくま
24個残して棚の奥に消えた30日分の睡眠導入剤
明らかに不足しているセロトニンとお金
憂鬱と共に明日を連れてくる朝日
/ 夜明け前