Open App
4/6/2024, 2:53:33 PM



月を宿した夜空のような、星が生まれる前の静かな宇宙のような。
あるいは誰にも見つからずに育ってきたとびきりの宝石のような。
そんな世界を想像してしまう。

ロマンチストだね、と君は笑うけども、
僕はそれくらい君の瞳の虜なんだ。


『君の目を見つめると』

3/21/2024, 4:53:30 AM

「ねぇ、」

いつものように柔らかな声色で――なのに困ったような顔をして――話しかけてくれた君をそっと抱きしめる。

この瞳を閉じれば僕は現実に帰ってしまう。
次にいつ夢の世界に戻れるかは分からないから、夢の世界に入れたとしても君に会えるかは分からないから。

温もりのない君の身体に、僕の体温が少しでも移ってほしい。
この時を思い出して、僕に会いたいと願ってほしい。

そんな自分勝手な願いを込めて、僕は君に伝えるのだ。

「また会いたい、きっと会いに来るから」


『夢が醒める前に』

2/21/2024, 12:24:39 AM


たとえあなたに事情があったとしても、その境遇を憐れむことはない。
その思考があなたを惨めにするだけだと知っているから。


――同情

2/19/2024, 10:28:56 AM


ぴんと背筋を伸ばすと、きらきらと光がこぼれる世界が目に飛び込んでワクワクした日々。
見たことのないものに囲まれて、あちこちに目移りしながら世界の広さを夢想していた幾年月。

今はただ、穏やかな風に吹かれて季節の匂いを楽しんでいる。
移りゆく景色と色合いが変わる空を眺めているだけだけど、今はそれが気に入っている。


「枯葉」

2/18/2024, 2:25:51 AM

好きな物を集めて、好きな部屋を作って。
好きな服を着て、好きな場所に出かける。
好きなお店に入って、好きなものを食べる。

そんな時間が私のお気に入り。


「お気に入り」

Next