ぽんこっぅ

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2/13/2025, 12:36:19 PM

『どうも、先日正体バレて逃げた鶴です。』
そんな文章から始まる手紙が一通届いた。
続きはこう書いてある。
『助けていただいた時からなのですが、その後訪ねて行った時もそうだったので伝えておこうと思いまして手紙を書いております。』
ふむふむ、何か大事な事だろうか?
『その、、、ズボンのチャックが半分ほど開きっぱなしになっておりまして、今一度ご確認をと伝えておきます。』
チャック、、、あ!!開いてる。

わざわざ手紙を寄越す位なのだから本当にずっと開きっぱなしだったのだろう。
「その時に言ってくれよぉ」
そうつぶやきながらチャックをしっかり閉めるのでした。
(そっと伝えたい)

鶴の恩返しのオマージュ、逃げた後も気になるチャック。みんなは大丈夫かな?

2/12/2025, 12:27:21 PM

この曲がり角で自分は1度死んだ。
曲がった瞬間に車に轢かれたのだ。
少し立ち止まるとその時の車が目の前を通り過ぎて行った。もう進んでも轢かれる事は無い。

曲がり角から15本目の電柱、ここでも自分は1度死んだ。
電気工事の業者が忘れたレンチが落ちてきて当たったのだ。
レンチが落ちるまで離れて待つ。落ちた。もうこれで安全に進めれる。

こういった未来に起こる事を記憶しながら何度も何度も死んでは生き返り、1日を繰り返している。
未来の記憶はまだ増えるだろう。
最後に死んだ場所を通り過ぎたら次に何が起きるか知らないのだから。
10万でも100万回でも生き返ってやる。
(未来の記憶)

100万回生きた猫のオマージュ、死んで生き返ってを繰り返すのは自分は考えたくないなぁ

2/11/2025, 12:19:48 PM

「爺さんや爺さんや」
そう声をかけてもどうもココロここに在らずな爺さん。
婆さんはそんな状態の爺さんを見て、まぁ無理もないかと諦めムード。

国を子に任せ隠居してから、子が原因の戦争が始まり、その後国力が衰え敗戦。相手国への賠償で城は売却され、それでも足りないと爺さんが大事にしまっていたガラスの靴まで奪われ、そして今、国の領土も奪われたのだ。
命だけは保証されたが、あのガラスの靴を取られた事で精神的にダメージを負い、今の現状である。

日がな一日、「ワシのガラスの靴をどこへやった、どこへやった。」と繰り返す爺さんを見ている婆さんも徐々に精神をココロを病んでいくのだった。
(ココロ)

シンデレラのオマージュ、本編後の世界線。

2/10/2025, 12:35:30 PM

天を見上げて星を辿る。
あれが、あの星座だから、あっちの方に…あぁあったあった。
北極星を探し当て、方角はわかった。

星が見えなくならないように進んで行く。
だが、進む先には深い深い森が広がっている。

迷わず森を抜けれますようにと星に願って森へと入る。
もし迷っても戻れるように道標になりそうな物を所々に落としながら歩く。

森を抜ける頃には朝になっているかもしれない。
(星に願って)

ヘンゼルとグレーテルのオマージュ、北極星を見つけに外に出てみようか。

2/9/2025, 12:43:30 PM

「君が僕の背中の背負子に載せた物、何かカチカチ音がしてない?」
「少しくらい鳴ってるかもね」
「君の背中の物は鳴ってないの?」
「時々同じようにカチカチ鳴ってるよ」

2人が運んでいる背負った物は厳重に梱包された箱で、中身は2人とも知りません。
そのうち、湖の畔へ辿り着いた2人は指示されていた舟へ乗り込み漕ぎ出します。

「君が先に進んでくれくれない?僕は漕ぐのが下手なんだ」
「わかった。先に行くよ」

上手に漕いで行く相方を必死に漕いで追いかける。
徐々に離れていく君の背中は振り返ること無く見えなくなって行った。
(君の背中)

カチカチ山のオマージュ、いったい何をどこに運んでいたのだろうか?

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