「君が僕の背中の背負子に載せた物、何かカチカチ音がしてない?」
「少しくらい鳴ってるかもね」
「君の背中の物は鳴ってないの?」
「時々同じようにカチカチ鳴ってるよ」
2人が運んでいる背負った物は厳重に梱包された箱で、中身は2人とも知りません。
そのうち、湖の畔へ辿り着いた2人は指示されていた舟へ乗り込み漕ぎ出します。
「君が先に進んでくれくれない?僕は漕ぐのが下手なんだ」
「わかった。先に行くよ」
上手に漕いで行く相方を必死に漕いで追いかける。
徐々に離れていく君の背中は振り返ること無く見えなくなって行った。
(君の背中)
カチカチ山のオマージュ、いったい何をどこに運んでいたのだろうか?
2/9/2025, 12:43:30 PM