「爺さんや爺さんや」
そう声をかけてもどうもココロここに在らずな爺さん。
婆さんはそんな状態の爺さんを見て、まぁ無理もないかと諦めムード。
国を子に任せ隠居してから、子が原因の戦争が始まり、その後国力が衰え敗戦。相手国への賠償で城は売却され、それでも足りないと爺さんが大事にしまっていたガラスの靴まで奪われ、そして今、国の領土も奪われたのだ。
命だけは保証されたが、あのガラスの靴を取られた事で精神的にダメージを負い、今の現状である。
日がな一日、「ワシのガラスの靴をどこへやった、どこへやった。」と繰り返す爺さんを見ている婆さんも徐々に精神をココロを病んでいくのだった。
(ココロ)
シンデレラのオマージュ、本編後の世界線。
2/11/2025, 12:19:48 PM