オリオン

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6/18/2025, 2:22:19 PM



もしも血の繋がりが糸として見えたなら面白い。

親から子、孫、いとこも?叔父叔母…。

でも、パートナーとは血の繋がりが無いから見えない。

愛し合う者たちには運命の赤い糸が見えて、血の繋がりがある者たちは青い糸が見えるとか…。

自分は見覚えないのに青い糸が知らない人と繋がってたら、なんて聞こうか?

どちら様?…自分にそっくりだったらどうしよう😥

別れたのに赤い糸がしっかり繋がっていたらどうしよう😥

もしかして貴方も私と同じ気持ちで、まだ…いますか?…なんて聞いたら、また始まるのだろうか、何かが…。

言葉にしなくても糸を通して心が伝わってくれたら、ほどけないと諦めていたことが簡単にほぐれて…なんて…。やっぱり無理…そんなに単純じゃないから。

本当はシンプルなことなのに、自分で自分の心をぐるぐる巻にしているだけなのかも。

その糸をぐるぐるほどいたら中身は空っぽなんだよね、きっと…。

そしてそのほどいた糸を絞ったら悲しみが溢れるんだ。

気づいたらその悲しみ色の糸は貴方の糸だったのね。

つながるってそういう事なのか…

貴方の悲しみに気づかなくてごめんなさい

貴方は優しく微笑み、ずっと待っててくれたのですね。



6/16/2025, 6:13:47 PM

記憶の地図

人生には地図は無い。

今何処を歩いているのか、何処に向かっているのか、誰にもわからない

わからないまま突き進む不安の中、
人の温もりに思いがけず触れる時、
また、ひとりでも歩いて行こうと、
思えるのだ…。

祖母が亡くなったとき私は母と二人で貧しい暮らしの中に居た。

祖母は何とか自分の娘と孫に出来ることはないか、考えたのだろう。

祖母は同居の息子、母からすれば長男である兄に相談し手持ちの家を貸してあげてはと話したのだ。

しかし、兄にも事情があった。

事故で嫁に行けないかもしれない娘の将来のためにその空き家は貸せないと。

兄には兄の親としての想いが、祖母には祖母の親の想いが交錯する。

親子喧嘩をしたその夜、祖母は言った。明日あの子に会いに行くと。

1人で毎晩過ごす孫の私に会いたいと言ったその夜遅く、祖母はあの世へ旅立った。

亡くなってから数年してこの事情を知ったのだった。

私達母娘の伺い知らぬところで、子供を想う親の想いを知る事になった

迷子になりながら今日までよく生きてきたなと思う。

私を慕う孫のため何が出来るだろうか?

少しでも迷わない地図を残してあげたいのだが、子供達には必要なさそうである。

6/11/2025, 3:47:05 AM

美しい

空を見上げるのが好きな私は、今迄数え切れない程の素晴らしい空の景色を見てきた。

その時々の自分に重ねて、言葉にならない気持ちを時に慰め、時に奮いたたせ、夜明け…朝焼け…眩しい太陽…真っ青な空…

この年になると何気ない浮雲にも沢山の想いが溢れる。

突然のあの人の訃報に慟哭したあの日、ぼーと空を見ていた。

気がつくと夕焼けが私を包んでいた。
次第に震えるほど、空が真っ赤に変わり雲がメラメラと燃えていた。

辺り一面赤い世界、今迄に見たことのない燃えるような赤々とした空。

極楽の入り口からほんの少し私を覗いているかのように、貴方のまなざしが私を包んでとても美しい世界を届けてくれた事がその時はっきりと感じたのです。

もう二度と出会うことの無い、愛あふれる空でした。

ありがとう…ありがとう…
沢山の愛をありがとう…。

6/8/2025, 3:00:16 PM

君と歩いた道

空を見あげるともう少しで満月になる月が真っ直ぐこちらを見ていた。

アカシアの香りが夜の静けさの中充満している。

月明かりはあの頃と同じ様にふんわりとそれでも、しっかりと道を照らしている。

何年も過ぎたのにあの道は今も同じ様に月明かりに照らされて、静かにずーと待っている。

あなたの大きな手にしっかり握られ、ただひたすらついて行った夜。

後戻りは出来ず、未来もない私達。

何処へも行けず、月夜の道を彷徨い
思い出したように突然思いっきり抱き締めてくれた。

貴方と歩いた道は今、アカシアの香りが漂い、ひとりぼっちの私を誘っている。

貴方の香りが私を狂わす…。
未練を残して逝ってしまった貴方
追いかけることも出来ない薄情な私。

今夜も1人君と歩いた道を往く。

5/28/2025, 1:48:40 PM

さらさら

好きな景色に川が有る。

浅いけど透明で時々鮭も遡上する川

自分の人生を重ねてしまう

自分の川はもっと深くて暗い川
澱んでいて色々な物が流されている

時が流れ…よくよく見れば、私の川はとても浅かった。

さらさらと優しく流れ、光を受けてキラキラ輝き遥か遠い何処かへ流れている。

あのドロドロは何処へ?
あの暗闇の様な底なし沼は何処?
雑多な物共は何処?

真実は何?

昔から今この時でさえ、暗い川底に溺れそうなのに…

本当は何も見えていなかった。

本当は何も分かっていなかった。

ガキガキの石が流れ流され、次第に丸くなっていくように、トゲトゲした私の心も丸くなっていくのだろうか…

流れ着いた先では、浅かった小川の事など夢の様に思えるのだろうか。

大海原に流れたら、今度はどんな荒波が待ち受けているのだろうか?

行けるところまで…やれるだけやってみて…大丈夫❢
瞳を閉じても何も言わなくても、サラサラ、サラサラ流されましょう。

大丈夫、大丈夫、大丈夫…

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