わたしにはわたしの味があり、誰かにソレを殺されるような謂れはない。
もう鬱にはならない、過去に、鬱の主要因になったモノの言い訳は聞かない。煙草を踵で踏み消すような踏みにじられ方はしない、踏み台にされるように軽く扱われたりしない、愚かにも、今いちど理解してみようか…などと思ったのは愚かの極みだった。
『そんなつもりはなかった』などと、高慢にもほどがある、冗談じゃない、1ミリも視界に入れたくない。
今日は草刈り中に思い出して身震いした。酷くなると過呼吸になって発作がでてしまう、急いで家に入ってシャワーを浴びた。
最近、土日の休みに夫が南側の縁側の縁台に腰掛けて、庭を眺めてる姿を見かける。特に珍しい花が咲いてるわけでもない。
今日はわたしも一息ついてから、縁台に腰掛けてみた。ちょうど縁台に布団を広げていて…干されてる布団は、わたしの今の気持ちにぴったりと寄り添う………。午前中の草刈りで疲れてしまった。草刈りで、というより雑音で疲れてしまった。
縁台の布団にコロンと仰向けになると、そのまんまの空がみえた。こんなきもちの良いポイントがあったのかーーと、しばらく手まくらで寝転んでみた。ドクダミの香りが地面から上ってくる、本物のオニヤンマが飛んでくる、羽根がキラキラと綺麗だった。自分の身も心も、自分で守るしかない。スズメバチの天敵とされるオニヤンマだって、スズメバチに不意を突かれたら捕食される。
全くもって愚か過ぎた。
今日は8月の家計の集計をして、メモ欄に、【西瓜が美味しいと評判だった】と書き込んだ。無肥料無農薬なので、来年も上手くできるかどうかは分からない。教えてもらった料理レシピやちょっとした工夫も書き加えた。頂いたもの、お返ししたもののやり取りや、夫が言ったひと言などをいたずら書きのようなイラストにして書き添えた。送られたページがどんどん厚くなっていく。
そして9月のページに予定を書き込んだ。
夏の忘れ物は探さなくてもいいものばかりです。朝顔は、種を植えた事ないのに毎年こぼれて冬を越し、毎年同じ場所で、ゴーヤと胡瓜に絡んで花を咲かせる。
あと2ヶ月半ほどすれば、雪がちらつきます。グズグズと探してる暇なんかありません。
朝、目を覚ませば、景色が変わってる、昨日と違う、違うところを探せばいい。
ただし、探す場所を間違えてはいけません。間違えては、次の季節へは行けません。
8月31日 午後5:00頃なら、
枝豆のさやの両端を切って、茹でる前の下準備をしながら考え事してた。
産直市場で買った去年産のブランド玄米30キロ18000円で、品質は1等米だった。先々週その市場を見た時にはまだうず高く積まれていたけど、あと30袋あるかないかで、うちは60キロ購入。
…たぶん新玄米で1等米なら、30キロ店頭価格24000円くらいになると思う。
それでもあと30キロは、進物用なので、新玄米で買いたい。
しかし……新米が出る直近になって、去年産と言っても、1等米のブランド玄米が出てくるとは……以前ならまずこんなことなかったのにぃ……
「新米が売り出されたら、即来年の新米予約は完売になる」と、米農家の同僚が言っていた。去年がそうだったらしいから、今年はなお一層予約枠が早々に埋まりそぅ。
以前は、新米が売り出されてから、知り合いの農家さんから買っていたけど、米作りやめてしまったからそこでは買えん。
今年も予約はしない。夫婦ふたりならなんとかなる。ふと立ち寄った場所にあれば、それを買おう。
などと、つらつら考え事してた。
夫は風呂に入っていた。
夫が、「たまには助手席に乗りたい、」と言うので、今日は山の向こうの産直市場まで軽くドライブした。県を跨ぐトンネルを走り抜けると、風景がガラリと変わる。
市場へ着くと、夫は好きな枝豆とトウモロコシをカゴに入れて持ってきた。
そのままカゴを受け取って、林檎とピーマンと、同僚におみやげを少し買った。
夫は、駐車場から見える隣の果樹園まで行って、何か写真を撮って戻って来た。「こっちの樹は林檎で、こっちが桃だった」と、のんびり言うから、わたしものんびりそっちを眺めて、何か言った。
道路を挟んだ向こう側の公園には、大きな遊具があって、お昼ごろには家族連れで賑やかになるだろうな、と思った。
今日は現地に9:00前に着いて、10:30頃家に帰ってきた。ふたりだと外食はほぼしない。早速、市場で買った【よもぎそうめん】を茹でて、早めのお昼を軽く食べて、夫はもうタオルケットをお腹に掛けて寝てる。早っ。
昨日まで賑やかだった西瓜畑も、今は最後の西瓜をひとつ残して静かになった。残ったものをふたりで食べる、それが一番美味しい。