光が無ければ影は生まれない。
表裏一体とはまさにこの事。
照らし方によれば影は大きくもなり
細くもなって様々な形に変えてくれる。
私は光には残念ながらなれなかった。
そちら側にはなれなかった。
明るくなんてなれないし
コソコソと周りを気にしながら生きることしか
出来なくて
ほんと、嫌になる。
本音を言えば
私だって光として生きたかった。
でも環境がそれを良しとしなかった
そしてその時の性格が根付いて
影の道を進んでいた。
ワイワイとグループを作り
私は馴染めず野放し。
僻みたくもなるでしょ?
あぁ、嫌い、大嫌い。
グループ作りする周りも
それを本当は羨ましいと思う自分も
みんなと違う道を良しとしなかった親も。
それでもやっぱり完全には嫌いになんてなれなくて
こんな不完全な影の私は
誰かの休む場所になれるのかなって。
そう思ってた。
あなたに会うまでは。
あなたに出会えなければ私は
あのままだった。
あなたが表から照らしてくれたから
私は裏で周りを支えられる影となった。
大丈夫
大丈夫
最悪な人生だと思ってても
きっといつか最高だと思う日が来る。
だからほら
今度は私が君に手を伸ばすよ
頑張れ
お題【光と影】
無人島に行くならば
サバイバル技術は身につけて
万全で行きたいなと思う。
まぁ無事にそこにつけばの話だから
持ち物があるとは限らないんだけどさ
ワクワクドキドキとかするのかな
帰れるかなとか不安のほうが
大きい気がする。
自分から行ってるわけだから
遭難したっておかしくないし
行く予定だった島にはつかないかも、
なんて考えると普通行かないよね。
動画配信者が無人島生活してみたとか
テレビで誰が無人島を先に出れるか
なんてよくあるけど
あれはエンタメだからいいんだよ。
第一、自分は家族の事考えたら行けないや。
無人島で生活するよりも
今は子供の達の生活をワクワクドキドキ
不安や心配を抱えながら生きていきたいな。
してみたい夢リストに加えることは
ないだろうな
お題【無人島に行くならば】
君は昔から歌うのが好きで
何かの合間でも歌っていたね。
それが僕の日常になっていて
次は何かな、なんて楽しみにしていた。
ある日僕は聞いてみたんだ
どうしていつも歌うのか、って。
そうしたら君は
歌が上手くなりたいのもあるけれど
あなたが聞いてくれてるからだと
そう言っていた。
一人でも歌える君なのに
僕が聞き手だから
毎日のように楽しく歌っていたんだなんて
少し照れくさくて
とても嬉しかった。
物も少なくなって引っ越したワンルームで
僕は仏壇にと手を合わせた。
今日は君の命日。
長い事一緒にいた僕達は
離れ離れになってしまったけれど
君との思い出と君の歌は僕の心の中で生き続けている。
今日は君との結婚記念日。
君の大好きだった僕の歌を
この日は歌うから
どうか安らかに眠り
黄泉の世界で僕の事を待っていてください。
そして今度は
僕と君で歌を紡ぎましょう。
お題【君が紡ぐ歌】
人と違うと何か問題があるのか
いろんな人がいて
いろんな考えがあって
個性があっていいと思う人。
駄目だよの一点張りで
みんながこうだから
こうでいなきゃいけないんだぞ、という人。
霧がかかったみたいに
モヤモヤと
雁字搦めみたいだ。
後者の考えは
一度こうと決まった時にくじけることが起こると
なかなか抜け出せない気がして
沼にハマりそうで。
私は前者がいいなぁ…。
もやもやする中にも希望という光を見出だせそう。
霧の中にも光があれば
進行方向は見失わずに生きていけるんじゃないかな。
どこかの有名な方はさ
いろんな人がいるんだぞって
違っていいじゃん、て言ってるのに。
自分がこうだったから
あなたもこうであらなきゃ
そんなの決めつけないでよ
私の進む道は私が決めるの。
霧と光の狭間で動けずにいるよりも
私は光の方へと進みたいの。
だから君もおいでよ
そこで立ち止まってないで
怖いなら私が一緒に行ってあげるから
✝
お題【光と霧の狭間】
おーいそこの人。
そんな風に急に声をかけられ辺りを見渡すと
手を振る短髪のお兄さん。
何か出店をしているのか屋台を構えていて
恐る恐る近づく。
「いらっしゃい!」
ニコニコ笑うお兄さんにどうもと返して
何に出してるんだろうと品物を見る。
そこには様々な時計。
デジタル、アナログ、懐中、砂時計。
本当に様々な種類があった。
屋台で時計屋なんて珍しい。
出張的なものかなとそれ以上は特に気にすることはなく1つ1つ魅入られるようにじっくり見ていた。
そんな中木彫の砂時計が目に入る。
雑貨屋などでも売ってるのを見たことはあるが
手にする事も無ければ目を奪われることなんて普段なら無かった。
「お、良いの見てんねぇ」
「あの、この砂時計は?」
「それは過去でも未来でも行ける砂時計」
あ、やばいやつだった。
この店は良くない、そう思って後退りをする。
しかしそれを目敏くお兄さんは気づいて、待った待った!と目の前に立ち塞がる。
「…怪しすぎますよ」
「まぁそうなんだけどさ。
その砂時計が気になったってことは願いがあんだろうなって」
そんな流れ星じゃあるまいし。
インチキやってるのかな。
詐欺とか。
「俺もね、変えたいものがあんのよ」
だからその砂時計欲しかったんだよなぁ
そうぼやくお兄さんに眉を寄せる。
こんな立ち話をしてる暇なんてないのに。
「君、この砂時計貰ってくんないかな?」
「はい?いらないですよ」
どうせ高額で請求されるやつだ、そう思って
首を振る。
そう言わずと、とお兄さんは砂時計を手にすると無理矢理手に持たせた。
「ちょっと!」
「耳澄ましてみ?」
文句を言おうと声を荒げる。
しかしお兄さんの言葉により音に意識を向けてしまった。サラサラと綺麗な音で思考が停止する。
砂時計の中の砂は上から下にと落ちていく、上段にはもうそんなに無くてボーっとそれを見つめる。
「うんうん、じゃあそれをゆっくりひっくり返す」
言われた通りひっくり返すと意識がグワンと歪み立っていられなくなった。
なんだろう、眠くなってきた。
「そう良い子。
そのまま眠って
母さん達をよろしくな」
最後に聞こえてきた言葉と優しい声にハッと手を伸ばしたがお兄さんは首を降ってじゃあなと言っていた。
意識はそこで途絶え次に目を覚ますとそこはどこかの部屋。ぼんやりと辺りを見渡すと一つの棺。
「…え」
棺の横には遺影があった。
そこに写っていたのは意識を失う前に見た
時計屋のお兄さん。
…いや、違う。
時計屋の知らない人じゃない。
お兄ちゃんだ。
交通事故だった。
先日葬儀も終わりあまりの辛さに忘れたくて死にたいなとそう考えてた。
夢として出てきたお兄ちゃんは
生きてくれ、その思いで砂時計を渡したんだろう。
変えたいもの、それは
自分の命だった。
死のうとするな、って。
涙が出た。
もう会えない兄とデカい責任の重圧に
押し潰されそうだ。
それでも大好きな兄に助けられた命
大切にしなきゃいけない。
遺影に拳を突き出して
ゆっくり頷いた。
「任された」
そう言うと遺影の中の彼はフッと笑った気がした。
✝
お題【砂時計の音】