俺が5歳。貴方が30歳の時、俺は貴方に恋をした。
キレイで強くてどこか儚い雰囲気を纏った貴方に、子供ながらに強く惹かれたのを覚えている。
それは俺が成長しても変わる事はなかった。むしろ俺の炎は燃えていくばかりだった。
5歳、10歳、18歳__50歳。俺はまだ貴方が好きだ。
何回も口説いたさ。でも、
「こんな歳の離れた奴なんかダメだよ。」
なんて、いつまで子供扱いするの?
俺の告白を聞かないまま、貴方は今死を目の前にしている。なぁ、お姉さん。一回で良いんだ。だから、
そんな願いも虚しく、貴方は息を引き取った。
俺の炎が、焔に変わり激しく燃えた。
お姉さん、俺がそっち行ったら覚悟してて下さいね。
ねぇ、楽しい? 分からない。
ねぇ、死にたい? 死にたくない。
ねぇ、辛い? 多分違う。
ねぇ、何がしたい? 何もしたくない。
頭の中が自分自身の弱さで埋め尽くされる。
それを否定するかのように曖昧な考えがグルグルと廻る。
私はどうしたい?
親や友達にも恵まれて、食べるものがあって、寝る場所があって、決して裕福ではないけれど幸せで。
それなのに、なんで心が何かを訴えるの?
喜べる。怒れる。泣ける。笑える。
私は何が不満なの?
ねぇ、誰か。この心を教えてよ。
無人島に行くならば、僕はなにも持って行かない。
都会でも田舎でもない。人とも会わない。
きっとそこで死にゆくだけなら、無駄な足掻きはしたくない。
何かを考えるのではなく、ただ疲れた体を寝そべらせ、空を眺め、波音に耳を澄ませたい。
そしていつか「寂しい」と思えた瞬間が、無人島に行く理由だろう。
いつか、いつか僕にその瞬間が来るのなら、僕は無人島で死んでも構わない。
人に疲れた僕は無人島で人が恋しいと思いたい。
そう思えたなら、僕はこの世に悔いなく死んでゆく。
仲良し4人組。
でも、その中の2人がいじめっ子いじめられっ子関係だった。
いじめっ子のアノコは、いじめられていた子のミサンガを切り刻んでゴミ箱に捨てた。わざと肩にぶつかった。
小さな小さな事。それでも、小学生だった私達にとっては重罪だった。
それからアノコとは遊べなくなった。
私がアノコに話しかけるとアノコが悪者にされるから。
いじめを擁護するつもりはなかった。
ただ、一緒に遊びたかった。
でもアノコと話してはいけなかった。
それが、暗黙のルールであるかのように。
私が小学校で学んだ事。「社会での正しい立ち回り」
光と霧の狭間で、俺は一体何を考えただろう。
光がこちらだと叫んでいるのに、俺は先の分からない霧へ向かう。
未来が良く見える光は、安定で幸せなんだろう。
霧の世界は何が起こるかわからない。でも、俺はそれが良いんだ。
全てが順調で平坦な未来より、少し先がうっすらと見えるような、それでも転んでしまうかもしれない世界に飛び込みたい。
光と霧の狭間は運命の別れ道。
もっと、もっと、ワクワクしたい。
そんな俺は霧の世界へ一歩進んだ。