瑠衣

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7/18/2025, 8:04:52 AM

『木陰の囁き』– 少年と風

夏の終わり、少年は古いカメラを片手に、木々の影を追いかけていた。
風が吹くたび、レンズに映る景色が揺れる。木陰の模様が時間のしずくのように移ろい、少年の心に何かを残していく。

「この影、昨日とは違う気がする」少年はひとりごちる。
彼にとって木陰は、日々を記録するアルバムのようだった。それは過去でも未来でもない“今”を封じ込める静かな魔法。

そんなある日、木陰の下に落ちていた風鈴の破片を見つけた。
ガラスの欠片が光にきらめき、少年は思わずシャッターを切る。何かが始まる予感。それは思い出になるかもしれない、ある夏の物語の種。



作者からのメッセージ⤵
皆さん、こんばんは(*´▽`*)
皆さんはお元気ですか(o・ω・o)?
私は、明日から学校が夏休みに入るので凄く元気٩(๑❛ᴗ❛๑)۶です!
皆さんは長期休みの人と仕事の人居ますね、、頑張って下さいヽ(•̀ω•́ )ゝ
本当に陰ながら応援してます(;'ω'∩)
休憩時間の時に暇だったら私の物語をお読みになるくらいでいいですよ( ̄ω ̄;)
無理して迄、見なくて良いですよ(゜Д゜)
後、夏休みの間は頑張って下さ毎日書くようにします(´ ゚ω゚`)
楽しみにして下さると嬉しいです( *´꒳`* )
皆さん足元注意ですよ(*´艸`)
足を滑らせて腰を打たないように気を付けてください、
それでは明日も皆さん個々に
٩(。•ω•。)وファイトォーデス!
なう(2025/07/18 17:04:49)書き上げ

7/16/2025, 12:10:03 PM

『白昼の風鈴』

真夏の午後、蝉の鳴き声だけが遠くに響く中、風鈴職人の〈奏多〉は古びた工房でひとつの風鈴を仕上げていた。
硝子越しに差し込む陽光が、机の上に虹色の輪を落とす。その瞬間、ふと意識が遠のき、奏多は目を閉じる。

次に目を開けたとき、彼は見知らぬ町に立っていた。すべてが優しい色合いに包まれ、風鈴の音が風に乗って流れてくる。
道端には、幼い頃に別れた祖母の笑顔があった。「この風鈴の音、まだ覚えてる?」と彼女が語りかける。

彼女の手には、奏多が作ったはずの風鈴が揺れていた。
でも、それは工房には存在しなかった色――夢の中でしか見たことのない瑠璃色。

祖母と過ごす穏やかな時間。夏祭り、縁側、麦茶の香り。
そのすべてが真昼の陽射しと共に、夢のように淡く儚く、美しい。

目覚めると、工房には静けさだけが残っていた。
でも――机の上には、瑠璃色の風鈴が、風にそっと揺れていた。

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作者からメッセージは特にありません〜

7/16/2025, 6:26:24 AM

2人だけの。

君は覚えてるかな、、?
僕と君が初めて出会ったあの日。
蝉の鳴く声が途切れ途切れに響く、夏の午後三時。
図書館の裏手、古い銀杏の木の下で、
風がページをめくってくれたみたいに、偶然、視線が重なった。

君は白いワンピースを着ていて、
少しだけ眩しそうに目を細めて、僕を見ていた。
その瞬間だけ、時間がゆっくりになったみたいだった。
時計の針も、蝉の声も、風の音も、全部が僕たちを見守ってるようで。
それが、僕たちだけの「始まり」。

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作者からのメッセージ⤵
皆さん、
(*ˊᗜˋ*) ノこんにちわ
日毎暑くて、ちにますね(*´艸`)
皆さん、ちゃんと水分補給して下さいね( *´﹀` *)
出来る限り日に当たらない所で水分等塩分チャージ等汗を拭いてくださいね(*´▽`*)
これから仕事の人頑張ってください。(𝑭𝑰𝑮𝑯𝑻です!)
そして学生の皆様授業お疲れ様です!
そして仕事終わりの人ぉ疲れ様です(。*・д・。)ノ
(書き上げた時間は(2025/07/16 15:26:05)

7/14/2025, 5:01:53 PM


今日はネタ切れなんでなんか短編にします(> <;)



タイトル:夏

田んぼの間を抜ける細い坂道を、僕は麦わら帽子を押さえながら歩いていた。
風に揺れる稲の音が、ひぐらしの声と重なって耳に残る。
遠くに朱塗りの鳥居が見えはじめると、胸の奥がふっと熱くなるのを感じた。

門の前で彼女が待っていた。
桜色の浴衣に、風になびく髪。小さな巾着を抱える姿は、まるで絵の中の人みたいだった。
「暑かったでしょう?」と笑って、巾着の中から一本のラムネを取り出す。
彼女の指先から渡された冷たい瓶は、ビー玉の音とともに僕の心まで涼しくしてくれた。

祭りの境内は、どこか素朴で穏やかだった。
焼きとうもろこしの香ばしい匂い、風鈴の音、狐の面をつけて走る子どもたちの笑い声。
ふたり並んで歩いていても、言葉はほとんどいらなかった。
ラムネの瓶が揺れる音だけが、互いの気持ちをそっとつないでいた。

祭りを抜け、道沿いに流れる川へと向かう。
空は藍に染まりはじめ、橋の上では水面が星と提灯の光を受け止めていた。
彼女は浴衣の袖を静かに押さえながら、川の流れを眺めている。
その背にそっと近づいた僕は、何も言わずに隣に立った。

「…来年も、またいっしょに来ようね」
彼女がぽつりとそう言って、ゆっくり僕の方を向く。

そして──

そっと唇が触れ合った瞬間、
夜空に轟音が響いて、大輪の光が咲いた。

どんっ。

特大の花火が、ふたりの真上で音を立てて広がる。
金、紅、藍──ひらひらと降る光が川辺を染める。
浴衣の彼女の影が、橋の欄干にやわらかく揺れた。

僕らは顔を離さず、そのまま少しだけ笑った。
ラムネのビー玉がカラン、と瓶の底で静かに鳴った。
火薬の匂いと、彼女の鼓動と、空を裂く光。
それら全部が、この夏を永遠にする。



作者からのメッセージ⤵

ちょっとだけ、お話したいことがあります。
私は、障害を抱えて生きています。
これまで言えなくて、ごめんなさい。
気持ちを言葉にするまでに、少し時間が必要でした。
でも今は、伝えられるようになった自分を、そっと誇りに思っています。
もし「障害者が書いた物語なんて…」と思う方がいらしたら、どうか静かに画面を閉じてください。
その考えに無理に触れなくてもいい…そう思えるようになりました。
そして、読もうとしてくれたあなたへ。ありがとう。
優しいあなたがいてくれることが、私にとってとても大切です。
それから…まだこうして読んでくださってるあなた、
これからも、どうぞよろしくお願い致します((*_ _)

7/13/2025, 11:56:03 AM

🌘 「隠された真実」—ホラー短編物語
ジャンル: 伝承・恐怖・記憶の迷宮

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🏚️ 序章:守られし井戸
僕の家は代々、ある井戸を守ってきた。井戸は屋敷の裏、朽ち果てた蔵の傍にぽつんと佇んでいる。古くから「その井戸だけは覗いてはいけない」と言い伝えられてきたが、誰も理由を知らなかった。僕が小さかった頃、その話はただの迷信だと思っていた——あの日までは。

🌲 遭遇:林の白い影
小学校の帰り道、友達と笑いながら歩いていた。すると、林の奥に真っ白なワンピース姿の女性が立っているのが見えた。顔は見えず、長い髪が風に揺れていた。彼女はじっと井戸の方を見つめていた。

僕は吸い寄せられるように林の中へ入り、後ろで友達の呼ぶ声が霞んでいった。地面には誰かの足跡が、井戸の方へ続いていた。

🕳️ 井戸の底:揺れる記憶
井戸の前に立った瞬間、空気が重くなった。木々のざわめきが消え、僕の耳に残ったのは自分の心臓の音。そして、井戸の中から、誰かのすすり泣く声が——。

覗き込むと、底にワンピースの女性が立っていた。だけど、彼女の顔には目も鼻もなく、真っ白だった。そして、僕を見上げて——微笑んだ。

💀 真実:家系に刻まれた闇
その夜、祖母が語ってくれた。あの井戸は「見てはいけない過去」を封印しているのだと。かつて井戸に身を投げた若い女性——その亡霊が、代々の家族に「思い出すな」と警告を送り続けているという。

でも僕は見てしまった。そして今も、夢の中で彼女は僕を見ている。

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🌑 井戸の沈黙の先

僕が井戸に落ちた瞬間、時間が歪んだ。鼓膜が裂けそうな無音の中、空気は腐った花のような匂いで満ちていた。泥の中に沈んで、目を開けるとそこに——白いワンピースの女性がいた。

👁️ そこに“目”がなかった

彼女の体は人間だった。でも…顔には“空洞”があった。眼球の代わりに、何か黒いものが蠢いていた。口は裂け、胸元まで伸びている。だが、誰かの声が聞こえた。

「返して…私の骨を…返して…」

🦴 崩れた身体と、囁く声

泥をかき分けると、彼女の身体の下にはもう一人分の骨が埋まっていた。それは、明らかに誰かと“同化”していた。骨と肉が融合し、境界が曖昧になっていた。

彼女は這うように僕に近づいてくる。足音ではなく、ずるずると擦れる音。その音が頭の中に直接響くようだった。

🔗 家系に刻まれた“呪い”

僕の手首に、知らない間に黒い縄が巻き付いていた。それは“
家族を縛る呪い”だった。祖母の声が脳内に響いた。

「井戸に入った者は、次の守り人になる…魂を代償にして。」

⚰️ 出口はない

井戸の天井は閉じていた。光は差さず、壁には“次はお前だ”と血のような液体で書かれていた。女性は僕の目の前で笑った。裂けた口から、何か…“音”ではない“存在”が漏れ出していた。

そして僕は気づいた。ここはただの井戸じゃない。これは——生きている。

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今日は作者からのメッセージはありません(¯∇¯;)

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